今週の日曜日に国内唯一の芝一直線の重賞「アイビスサマーダッシュ」が、新潟競馬場で開催される。
スタートからゴールまでの1000mをコーナー無しで走るレースで、55秒以内で決着する超スプリント決戦となっている。
この直線レース。海外では盛んに行われ、イギリスでは牡馬、牝馬のクラシック第1戦に組み込まれているほどである。
それでは、海外で行われている主な直線重賞レースを少し紹介しよう。
・アルクォズスプリント(アラブ首長国)
ドバイミーティングに指定され、ドバイワールドカップの同じ日にレースが開催される距離1200mのGIレース。
・2000ギニーステークス(イギリス)
イギリスのクラシック3冠の第一戦レース。距離は1マイルで争う。1809年から続く歴史あるGIレース。
・1000ギニーステークス(イギリス)
イギリスにおいて牝馬限定のクラシックレースとして位置づけられ、日本の桜花賞は1000ギニーステークスを模範として創設されており、そのため海外では桜花賞の事を「Japanese 1,000 Guineas」と紹介している。距離は1マイル。
・セントジェームズパレスステークス(イギリス)
欧州の各2000ギニーステークス勝ち馬が集結するため、事実上の3歳マイル決定戦となっているGIレース。
・ナンソープステークス(イギリス)
3歳や古馬も出走可能だが、さらに2歳馬も出走可能で、過去に5頭の2歳馬が勝っている。直線5ハロンの1006mで争うGIレース。
・モーリス・ド・ゲスト賞(フランス)
フランスで開催される芝直線1300mのレースで、1998年にシーキングザパールが日本調教馬として、初のGI制覇を成し遂げたレース。
他にもアグネスワールドが制覇した、ジュライカップステークスプやアベイ・ド・ロンシャン賞。タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞なども直線レースである。
未だ日本の直線レースを制した馬が、海外直線レースを制したことはない。
果たして、今週のアイビスサマーダッシュ勝ち馬から世界へ羽ばたく馬はいるのか!?
発走は7月25日新潟競馬場11レース15:45分予定。
公開日:2021.07.24