東京五輪 バレー女子日本代表 韓国戦の結果
初戦で負傷の古賀紗理那が復帰し、27得点もフルセットで韓国に敗れる。中田久美監督「悔しい。次は絶対に勝つ」
バレーボール女子日本代表は31日、有明アリーナでオリンピック予選ラウンド第4戦に臨み、韓国と対戦した。初戦のケニア戦で負傷した古賀紗理那はその後2戦欠場したが、この試合はベンチ入り。サーブレシーブに入らない形でスタートから起用された。
スターティングメンバーは、古賀紗理那、田代佳奈美、石川真佑、荒木絵里香(主将)、林琴奈、山田二千華、リベロ・小幡真子
第1セット、日本が林琴奈、古賀紗理那の被ブロックなど5連続失点で3-7となったところで、山田二千華を島村春世に交代。3-8でタイムアウトをとる。古賀紗理那が復帰後、初得点して5-9。5-10となったところで2枚替えで黒後愛、籾井あきがコートに入る。すぐに黒後愛が得点し、石川真佑も決めて7-10。石川真佑の連続ポイントで9-11となったところで韓国のタイムアウト。古賀のバックアタックで11-13とするが、荒木のブロードがキム・ヨンギョンにブロックされて11-14。島村のブロード、古賀紗理那のプッシュなどで15-18。その後も3点差がなかなか縮まらない。ヨンギョンの時間差が決まり、17-21となったところで日本は2回目のタイムアウト。終盤、韓国はヨンギョンにボールを集め、サービスエースも出て、セットポイント。最後はヨンギョンのフェイントが決まり、日本は19-25でセットを失う。
第2セットは黒後愛、島村春世、籾井あきをスタートから起用。序盤から韓国のブロックに連続でつかまり、ヨンギョンが攻守に活躍して2-4とリードを許す。その後、追い上げた日本は石川真佑のブロックで6-4とする。荒木絵里香がBクイックを連続で決めて、9-8。その後も一進一退の攻防に。12-10で韓国がタイムアウト。石川真佑がスパイクやブロックで活躍して17-15。イ・ソヨンのスパイクがアウトになり、18-15となったところで韓国が2回目のタイムアウトをとる。タイム明け、黒後愛がブロックアウトで決めて19-15、荒木絵里香のBクイックで20-15と点差を離す。韓国のミスにも助けられ、最後は古賀紗理那の3連続得点で25-19でセットを取り返した。
第3セットも第2セットと同じメンバーでスタート。序盤から競り合いとなるが、ヤン・ヒョジンのクイックなどで6-8と韓国に先行される。黒後愛がブロックでヨンギョンを止め、10-11。復帰の古賀紗理那が好調で一度13-12と一度逆転するが、再度韓国に逆転される。ロングラリーを韓国が制し、15-18となったところで日本がタイムアウト。タイム明けは石川真佑の活躍で逆転し、20-19とするが、競り合いから抜け出せず、古賀紗理那がブロックされて21-22で日本が2回目のタイムアウト。その後もヨンギョンの硬軟織り交ぜた攻撃が止まらず、22-25で日本はセットを落とす。
第4セット、日本は黒後愛、島村春世のブロック、荒木絵里香のサービスエース、石川真佑のバックアタックで4連続ポイントし、4-1とリード。中盤も荒木絵里香のダイレクトスパイクやサービスエース、古賀紗理那のスパイクなどで16-10とリードを保つ。終盤は石川真佑のスパイクで21-14、黒後愛のスパイク、荒木絵里香のプッシュで23-14とする。荒木絵里香が決めてセットポイント。最後は古賀紗理那のブロックで25-15として日本がセットを取り返し、フルセットに持ち込む。
第5セットも序盤から競り合いになる。荒木絵里香のブロードで8-7となり、コートチェンジ。直後に荒木絵里香がヨンギョンをブロックし、9-7となり、韓国がタイムアウトをとる。ヨンギョンのブロックで9-9と追いつかれるも、その後古賀紗理那の2連続得点で11-9となり、韓国が再びタイムアウト。その後、古賀紗理那のスパイク、島村春世のブロードなどで13-11。石川真佑のスパイクで14-12と日本のマッチポイントとなる。しかし、パクジョンアとヨンギョンが決めて14-14のデュースに。石川真佑のスパイクがアウトになり、14-15と逆転され、日本はタイムアウトをとるがタイム明けも韓国が得点し、14-16。大接戦を制することができず、惜敗した。韓国はこの勝利により、予選ラウンド通過を決めた。
試合後、中田久美監督は「悔しい。次のドミニカ共和国戦は絶対に勝ちます」と言葉少なに語った。
日本のここまでの成績は1勝3敗。A組5位に転落した。次戦は予選ラウンド最終戦となり、8月2日、19時40分からドミニカ共和国と対戦する。
写真提供:FIVB
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公開日:2021.08.01