【サントリー学芸賞受賞『土偶を読む』】待望の続編『世界の土偶を読む』が6月12日発売

前著『土偶を読む』で検証されたのは「土偶は植物をかたどった精霊像である」というシナリオ。奇妙に見えた土偶の形態は、そのモチーフが当時の食料資源であると考えることで解読可能 なものとなった。しかし、大きな謎はまだ残されていた。古代フィギュアは世界中で発見されており、しかもその正体はいまだ解明されていないのだ。 2021年にサントリー学芸賞(社会・風俗部門)を受賞した『土偶を読む』の続編、『世界の土偶を読む――コスチェンキの精霊はなぜ30000年前のユーラシアの森で捕縛されたのか?』が、6月12日(木)に晶文社(東京都千代田区/代表取締役 太田泰弘)より発売になります。 ■今度は“世界の謎”を解く! 克明に描かれる「人類史上の大発見」とは 本書は縄文土偶の解読方法を世界の土偶に応用し、1万2千年前に出現する不思議な姿の「新石器時代フィギュア」、そして3万年前に謎の捕縛された姿で作られた「旧石器時代フィギュア」の正体に迫る。人類史における最大の難問に、いまリベラルアーツの新しい光が照らされる──。 【公理X】 人体を持つものには二種類が存在している。 ひとつは〈最初から人体を所有するもの〉、 もうひとつは〈人体化の作用によって人体を獲得したもの〉である。 巻頭カラーページ1. 巻頭カラーページ2. ■目次 はじめに 序 章:人類史をたどる神話の旅 第1章:人体を獲得する植物たち 第2章:メタ・ヒューマンの世界――アニミズムあるいは宇宙を構成する《人間》 第3章:種子を妊娠する「炭水化物の精霊」たち 第4章:土偶を読むとは?――パース記号論から土偶の解読を定式化する 第5章:新石器時代フィギュアの解読 第6章:旧石器時代フィギュアの解読 付録1:縄文時代の注目すべき土偶たち 付録2:「土偶研究」の研究――日本の土偶研究史と未来の展望 おわりに ■著者プロフィール ◇竹倉史人(たけくら・ふみと) 人類学者。独立研究者として講演や執筆活動などを行う。武蔵野大学客員教授。武蔵野美術大学映像学科を中退後、東京大学文学部宗教学・宗教史学科卒業。2019年、東京工業大学(現・東京科学大学)大学院社会理工学研究科価値システム専攻博士課程満期退学。人類の普遍的心性を探求すべく世界各地の神話や儀礼を渉猟する過程で、縄文土偶の研究に着手することになった。著書に『土偶を読む』(晶文社、2021:サントリー学芸賞受賞)、『土偶を読む図鑑』(小学館、2022)、『輪廻転生--〈私〉をつなぐ生まれ変わりの物語』(講談社現代新書、2015)など。 ■書誌情報 書 名:『世界の土偶を読む――コスチェンキの精霊はなぜ30000年前のユーラシアの森で捕縛されたのか?』 著者名:竹倉史人 著 定 価:2,420円(本体2,200円) 判 型:四六判上製 頁 数:530頁 ISBN:978-4-7949-7450-1 発売日:2025年6月12日発売 発 行:株式会社晶文社

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