「サビカラ」での年代別の選曲傾向を見てみると、2000年にリリースされたポルノグラフィティの代表曲「サウダージ」が、全年代で上位に入っている点が際立ちます。特に当時を知らない10代~20代の若い世代では、堂々の1位を記録しています。また、2004年リリースのレミオロメン「粉雪」も上位にランクインしており、いずれの楽曲も近年注目されている「エモさ」や感情表現の強さが、若者にとって新鮮に映り、心を打つ要素となっているようです。こうした曲は、動画投稿サイトでの拡散やバズをきっかけに再注目され、リバイバルヒットとして幅広い世代に親しまれています。 年代別に見ていくと、10代~20代の若年層では、Mrs. GREEN APPLEが高い人気を集めているほか、CUTIE STREETの「かわいいだけじゃだめですか?」や、超ときめき(ハート)宣伝部の「最上級にかわいいの!」など、TikTokをはじめとした動画投稿サイトで話題となった楽曲が上位にランクインしています。
また、30代~40代の世代では、一青窈の「ハナミズキ」やEvery Little Thingの「Time goes by」など、カラオケの定番バラードが人気を集めているほか、郷ひろみの「2億4千万の瞳 -エキゾチック・ジャパン-」のように、短時間でも盛り上がれる王道ソングも上位にランクインしています。 続いて、50代~60代の世代では、中森明菜「飾りじゃないのよ涙は」や松田聖子「青い珊瑚礁」などの往年のアイドルソングのほか、尾崎紀世彦の「また逢う日まで」や、松任谷由実「真夏の夜の夢」といった名曲も上位にランクインしており、世代の記憶に深く残る楽曲が選ばれている傾向がうかがえます。