【東京ヤクルトスワローズ】プロ13年目の決意――田口麗斗投手が『ラブすぽ』に2年連続で登場!〔『ラブすぽ』トークショーレポート〕

プエルトリコ・ウインターリーグ参加&新球習得
2つの新たな挑戦にファンも本人もワクワクが止まらない!!

プロ野球の現役選手やOBをゲストに迎えて開催しているリアルトークイベント『ラブすぽ』。
今回のゲストは東京ヤクルトスワローズの田口麗斗投手です。
昨年に続き2度目の登場となった田口投手。昨年はキャンプイン1週間前の“緊急参戦”でしたが、今年もキャンプイン10日前という大事な時期にもかかわらず、またまた『ラブすぽ』に遊びに来てくれました!

昨シーズンオフには海外(プエルトリコ・ウインターリーグ)へ武者修行に出ていたこともあり、今回もキャンプイン直前ではありますが、ファンの皆さんとの交流を楽しみにしていたそうです。

普段は月曜日に開催することが多い『ラブすぽ』トークショーですが、今回は金曜日の開催となりました。
今週初めには、元スワローズOBの坂口智隆さんと西田明央さんのコンビでお届けしたばかりということもあり、1週間に2度足を運んでくださったスワローズファンの方、昨年に続いてご来場いただいた田口投手ファンの方、そして今回初めて『ラブすぽ』に参加してくれた方まで、多くのファンの皆さまにお集まりいただきました。

司会は『ラブすぽ』トークショーでお馴染みのDJケチャップさん。
事前に控室で打ち合わせをし過ぎるとリアル感が出ないということで、この日もほぼ打ち合わせなし。
果たして今回は、どんなリアルな話が飛び出すのか――。

盛大な拍手の中、こんがり日焼けした田口投手が登場!!

19時ちょうどにプレイボール!
ファンの皆さんの盛大な拍手に包まれ、普段通り屈託のない笑顔、今年もこんがり焼けた肌、そして金髪姿で田口投手が登場しました。
ステージに上がると開口一番、「あけましておめでとうございます!」と新年のご挨拶。
するとケチャプさんから「もう年明けて23日経ってるで!」と、いきなりのカウンターを食らっていました。

そして『ラブすぽ』恒例、ファンの皆さんの前を練り歩きながらの撮影タイム。
最初は緊張した様子の方も多く、ケチャップさんが「声出していいんやで~」と声をかけると、感激のあまり「声が出ない」と涙ぐむファンの方もいらっしゃいました。

まずは立ちトークからスタート。
今年もキャンプイン直前ということで、話題は現在のコンディションについて。
田口投手は「状態は素晴らしくいい」と語り、投球面はもちろん、全体的にコンディションがすこぶる良いと感じているそうです。

その理由として挙げたのが、ハワイで行った自主トレ期間中のエピソード。
現地で、元中日ドラゴンズのレジェンドであり、同じサウスポーとして尊敬する山本昌さんとお会いする機会があったそうです。
そこで自身の投球フォームについてアドバイスを求めたところ、返ってきたのは「全然だめだよ」という、まさかのド直球なダメ出しだったとのこと。
しかしそこから、「勝っていた時は(ジェスチャーを交えて)こういう投げ方をしている」と具体的な動きを交えた助言や、良い時と悪い時の腕と頭の位置、ボールを放す感覚の違いなど、細かなフォームの指摘があり、その一つひとつが腑に落ちたと田口投手は振り返ります。
田口投手自身も「いい時の投げ方を取り戻す作業に、今はすごく充実感を感じている」と語り、この作業こそが長く現役生活を続けるうえで必要なことだと実感しているそうです。
50歳を超えて現役を続けたレジェンド左腕・山本昌さんと、そんな考え方の部分でも意見が合致したというエピソードは、会場のファンにとっても非常に印象的なものとなりました。

スワローズに移籍前、ジャイアンツ時代は先発投手としてマウンドに立っていた田口投手。
先発と中継ぎとでは投球フォームを若干変えているそうで、「本音を言えば、もう一度と先発に挑戦したい」という思いもあかしてくれました。一方で、中継ぎに転向してからは球速が15キロほどアップしたとのこと。その背景にある“極意”についても一部披露していただきました。
キャッチボールの段階から意識的に出力を上げ、その感覚を脳にインプットする。そうすることで脳を“騙し”、高い出力を身体に染み込ませていったのだとか。
今回の田口投手は、昨年までの底抜けに明るい雰囲気というよりも、冒頭からアカデミックな話が満載。その言葉の一つひとつから、今シーズンにかける強い気迫を感じさせる内容でした。

今回参加したプエルトリコ・ウインターリーグの話題に…!!

そして話題は、プエルトリコでのウインターリーグ参加について。
キャリア的には中堅の域に入る田口投手ですが、昨年オフの早い段階でプエルトリコに渡ったそうです。
2年連続でフルシーズンの活躍ができず、チームに迷惑をかけてしまったことを受け、「ピッチングそのものが板についていない状態と判断した」と田口投手。
今一度「ピッチングとは何か」を見つめ直すため、環境を変える決断し下し、新たな挑戦の道を選んだと語ってくれました。

これまで数多くの海外渡航経験を持つケチャップさんも、プエルトリコは訪れたことがないとのことで、食事や環境について渡航前に不安は無かったのか質問。
すると田口投手は「行く前から楽しみでしかなかった。食事もとても美味しくて、自分にフィットしました!」と笑顔で語ってくれました。

肝心の野球のプレーについては、「技術は日本の方が高く、パワーはプエルトリコの方が上だと感じた」と語った田口投手。投手に関しても、球の速い選手が多いという印象を受けたそうです。
ただ現地でプレーしている選手の多くは元メジャーリーガーや、いわば“もう後がない”背水の陣で臨んでいる選手たちが多く、全員が必死にプレーする姿に、大きな衝撃を受けたと言います。
なかでも「野球に取り組むハングリーさを一番吸収できた」と振り返った田口投手。チームキャプテンを務めていた選手のエピソードを披露してくれました。
特守(特別守備練習)の際、その選手は送球もすべて全力で投げていたそうです。日本では捕球に重点が置かれ、送球は二の次になるケースも少なくありません。しかしその選手は、捕った後の送球にも一切手を抜かなかったそうです。
理由を尋ねると、少しだけメジャー経験のあるその選手は、「俺の持ち味は守備と足。そこを手を抜くことは自分自身が許せない」と語り、一切の妥協を許さない姿勢を見せたといいます。
その姿に感銘を受けた田口投手は、彼の練習風景を動画に収め日本に送ったそうです。
「どこで誰が見ているかわからない。だからこそ、自分が出来ることは出し惜しみせず、すべての力を出し切る」。その意識の高さに触れられたことが、今回の経験の中でも非常に大きかったと、田口投手は語ってくれました。

また、若い選手が多く集まるウインターリーグでは、技術的なことを貪欲に質問してくる選手が多かったことも印象に残ったそうです。
一つひとつの質問に答えることで、自分の理解度を改めて確認できただけでなく、自分の考えをきちんと言語化することの大切さを実感。教える立場でありながら、多くを学ぶ機会になったと語っていました。

ここまで話を聞く中で、ケチャップさんの小ボケを除けば、お笑いの要素はほぼなし。
田口投手のこのオフの充実度、そして今期を見据えた強い覚悟を感じ取ったのは、私だけではなかったはずです。

新たな挑戦で多くのものを吸収し、約1カ月にわたるプエルトリコでの生活を終えた田口投手。帰国からわずか3日後、今度は3年連続となるハワイでの自主トレに出発し、今オフもまさに“野球漬け”の日々を送ったそうです。
参加者特典のため詳細は割愛しますが、昔と今の練習方法の違いや、ジャイアンツ時代に練習への姿勢という点で強く感銘を受けた選手のエピソードなど、ここでしか聞けない話を惜しみなく披露してくださいました。
『ラブすぽ』では、ゲストの皆さんにガチでリアルな秘話を語っていただいています。
そんな“生の声”を直接聞きたい方は、是非会場へ足を運んでください!!

昨シーズンの悔しさをバネに…!!

さて、田口投手の今オフには、もう一つの挑戦がありました。
それは新しい球種の習得。すでにその手応えをかなり感じているそうです。
この日は、その球種の握り方や力の入れ具合、投げ方まで、実際のフォームを交えながら披露。
間近で見るプロの技術と細部へのこだわりに、改めて野球というスポーツの奥深さを感じ、会場の皆さんも感心しきりの様子でした。

昨シーズンの田口投手は途中に戦列を離れる時期があり、シーズン防御率は2点台と結果を残しながらも、本人にとっては悔しさの残るシーズンだったといえます。
プエルトリコでは先発としてマウンドに立ち、その経験を経て迎える今シーズン。
チームの首脳陣には「前でも後ろでも、どこでも行けます」と、自身の覚悟を伝えたそうです。

田口投手本人いわく、絶好調の時ほど怪我をしがちとのこと。
プロ野球選手としては決して大きくない身体ながら、常に何事にも全力で挑む田口投手は、自身の出力とそれに耐えうる身体のバランスが崩れた瞬間、キャパシティーオーバーになってしまうそうです。
これに対しケチャップさんが「軽自動車にポルシェのエンジンを積んでいるようなものだと」と例え、会場も大きく頷いていました。
今シーズンはその辺りを上手く調整して、ぜひ怪我なく過ごして欲しいところ。
ただ今回のプエルトリコでは、何事にも手を抜かない選手たちの姿を目の当たりにしていることから、改めて自身のスタイルを見つめ直すきっかけにもなったはずです。
身体のバランスを保ちながら、充実したシーズンを送る田口投手のパフォーマンスに期待したいです。

お待ちかね、『ラブすぽ』恒例のツーショット写真撮影から質問コーナーへ!!

お待ちかねのツーショット写真撮影タイムがスタート!!
慣れている方も多く、皆さん本当にルールとマナーを守ってご参加いただいたおかげで、予定していた時間よりもスムーズに進行することができました。
ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!

そして撮影後は、皆さんからの質問コーナーで後半戦がプレイボール!
まずは広島出身の田口投手に、今後広島旅行を企画している方から「おすすめの飲食店や、よく行かれるお店はどこですか?」という質問が。地元ならではの話題に、会場も和やかな雰囲気に包まれました。
続いて“つば九郎”との思い出に関する質問。スワローズが日本一に輝いた際、つば九郎がそっと近づいてきて「スワローズに来てくれてありがとう」と伝えてくれたそうで、その出来事が今でも強く心に残っていると話してくれました。

その他にも会場からは怒涛の質問攻め。
好きな応援歌の話題をはじめ、新しい環境で野球を続けていく際の心の持ち方、田口投手のファンとして長年写真を撮り続けているカメラマンの方からの質問、イップスに苦しんでいる方からの素直な心境についての問いかけも。
また、コミュニケーションが少し苦手な方からは“田口流コミュニケーションの極意”について、熱烈なファンの方からはキャンプに関する質問が投げかけられました。
一つひとつに真摯に向き合う田口投手の姿が印象的で、その根底には、田口投手が持つポジティブマインドがあるのだと、このトークショーに参加して改めて感じさせられました。

といったところで、ちょうど時刻は21時。
改めて、ファンの皆さんとの交流を心から楽しんでいる様子が伝わってきた田口投手でした。
ファンの皆さんから受け取ったパワーを胸に、キャンプ、そしてシーズンへと、充実した日々をお過ごしください。
『ラブすぽ』はキャンプ直前のこの時期、田口投手のためにしっかりと予定を空けて、来年以降もお待ちしています!

田口投手、そしてご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!

写真・長谷川剛
文・下村泰司

【「ラブすぽ」トークショーについて】

「ラブすぽ」は“ファンとアスリートを繋ぐ”をコンセプトに、
現役・OBプロ野球選手や五輪代表選手など、
著名アスリートをゲストにお招きして、有観客のトークショーを開催。
また、トークショーの模様は記事や動画で後日配信しています。

【これまでの開催実績はこちら】

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