美しき筆致の底からにじむ、静かな恐怖……。リアル・サスペンス・アンソロジー『おままごとはそのまま』発売!!

壊しても、殺しても。おままごとは終わらない

本作『おままごとはそのまま』は、“崩壊する家族”をテーマにした、全8編のサスペンス短編集。著者の鳩ヶ森は、2023年に「朝日ホラーコミック大賞」のマンガ部門で大賞を受賞した新進気鋭の作家。繊細で美麗なタッチで描かれる登場人物たちだが、そこにはどこか、生々しいリアルさが漂う。

不倫で壊れた家族を主題とした第1話「おままごとはそのまま」。

青年・高岡の元に届いた『殺される』というメッセージ。送り主は高岡の上司・北村。北村は、離婚した「元家族」の家へと顔を出していたが……。様子を見に、その家を訪れた高岡の目に飛び込んできたものは…?

突如として届いた、不穏なメッセージ。
北村の娘の“ありす”に、家へと招き入れられるが…?

男の死体と、赤子の遺体。深き謎の真相辿る第4話「有袋」。

アパートの一室で見つかった、撲殺された男性の死体。その周囲には手紙が散らばり、死体の前には、ホルマリンに漬けられた赤子の遺体。この事件の真相は…?

ホルマリン漬けの赤子の周りに散乱する手紙。その内容は…。

悪徳ブローカーに狙われた老婆と孫娘。第7話「良い子の流儀」。

違法行為もはばからない悪徳不動産ブローカー・竹内。彼に届いた新しい依頼は、数多のブローカーが訪れながらも、そのすべてが姿を消したという、いわくつきの一軒家。老婆と孫娘が2人で住むその家へ向かった竹内は…?

暴力、恐喝もためらいなく行使する、生粋の悪党ブローカー。
その家には、親を亡くした娘とその祖母が暮らしていて…?

巧みに組み上げられた八章を読み終えたあと、自分の足元にある日常が、ほんの少し不安定に感じられるだろう。
いつか壊れると解りながらも人は演じる。家族という箱で、正しいと思う役割を。
だから、おままごとは、終わらない。
本作『おままごとはそのまま』は、現実と地続きの恐怖を描き切った、完成度の高いサスペンス短編集だ。

【書誌情報】
ニチブンコミックス『おままごとはそのまま』
著:鳩ヶ森


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【壊しても、殺しても。おままごとは終わらない】
日常に潜む狂気が、取り返しのつかない一線を越える。
崩壊する家族を克明に描く、リアル・サスペンス短編集。

これは、現実の延長線上にある八つの物語。
青年の元に届いた、「殺される」というメッセージ。送り主は青年の上司であり、三年前に離婚した元家族のもとへ顔を出していた。様子を見に、その家を訪れた青年の目に飛び込んできたのは…?
とある資産家の老人の後妻におさまった妖艶な美女。周囲からは財産目当てと噂されるが、その真相は…?
夫の田舎へと越してきた新婚夫婦。まもなく始まった、二人への嫌がらせ。夫婦のそばには、妻に先立たれた偏屈な老人が住んでおり…?
アパートの一室で見つかった、男性の死体。その周囲には手紙が散らばり、死体の前には、ホルマリン漬けの赤子の死体が…?
父の死期が近いと知らされ、数年ぶりに故郷の村へ帰省した男。その村には“首塚の祟り”という伝承が。男はそれを、子供の夜遊びを防ぐ方便と笑うが、彼の弟はこう答えた。「半年前、それが本当に起きた」。
殺人容疑で起訴された宗教団体の教祖から、教祖の代替わりについて取材してほしいと頼まれた一人の記者。金目当てで引き受けた記者だったが、徐々にその教団の暗部へと踏み込んでいき…?
あくどい手段もはばからない地上げ屋に届いた一つの依頼。次なるターゲットは、数多のブローカーが訪れながらも、そのすべてが姿を消したという、いわくつきの一軒家。老婆と孫娘が住むその家へ向かった地上げ屋は…?
ある事件の影響で、心に深いトラウマを抱えたひとりの青年。「僕はあの家族に呪われている」。青年が抱える闇とは。そして、彼がたどりつく結末とは…。

いつか壊れると解りながらも、人は演じる。
家族という箱で、正しいと思う役割を。
だから、おままごとは、終わらない。
美しく歪んだ、サスペンスアンソロジー。

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