ヒジが先行するから速くなる! 左ハンドルのテークバック理論【最強インパクトを作る うねりスイング】


左ハンドルを切るテークバック④
初期動作でヒジが先行するからスピードが出せる
ゴルフクラブの先端のスピードを最大にするためには、ヒジを先行させて振り上げ、ヒジを先行させて振り下ろすと言いましたが、これは他のスポーツでも共通の動きです。
たとえば野球のピッチャーは初期動作でヒジを外に振りかぶりますし、テニスのフォアハンドでも同じです。道具を扱うスポーツでは当たり前の動きですが、ゴルフでは、止まっているボールにうまく当てようとして、自分で能動的にクラブを扱う方が圧倒的に多いのです。
しかしヒジを内側に押し込んでバックスイングをした瞬間に、遠心力で振るのではなく自分で当てに行く動きが入ってしまいます。
これではスピードが出せませんが、アマチュアはそのようにクラブを振っている人がほぼ全員というのが現状で、このメカニズムから改めることが上達への第一歩になります。
考えてみてください。「クラブを思い切り向こうに放り投げてください」と言われたときに、ヒジを内側に押し込んで振りかぶる人はいないでしょう? 誰もがヒジを外側に振り出すと思います。
なぜかと言うと、そう投げたほうが圧倒的にヘッドスピードが出るし、遠くに投げられることが本能的にわかっているのです。そのときの初期動作が左ハンドルのテークバックです。



【POINT】クラブを目標方向に思い切り放り投げようとすると必ずヒジおよび手が先行する形で振り上げる。これが左ハンドルを切るテークバックの原理に他ならない

テニスのフォアハンドもヒジを外に膨らませることで強烈な弾道が打てる
【書誌情報】
『最強インパクトを作る うねりスイング』
著:三觜 喜一
「ゴルフスイングの習得には、スイング中の4つの連続動作を行うことが重要」という、著者のスイング理論を数多くのカラー写真を交えてわかりやすく紹介。写真の他に、QRコードで連続動作がよくわかる動画が見られる! また、「うねりドリル」「かご練」など、スイング作りに不可欠な著者独自の練習ドリルも収録。ベストセラーとなった著者の前著『ゴルフは直線運動で上手くなる! 』を補完する、スイングメソッドを完全解説し、B5判という大きな紙面、300ページ近い本書は、ゴルフ初心者から経験者のスイングの見直しに必ず役立つ一冊だ。
この記事のCategory
オススメ記事

“3次元のスイング”を作るための体の正しい使い方とは?【最強インパクトを作る うねりスイング/三觜喜一】

「フェースターンなしに上達なし!」正しいゴルフスイングの核心とは?【最強インパクトを作る うねりスイング/三觜喜一】

ゴルフスイングの真髄!左ハンドル・パッシブトルク・スピネーション・ハンドファースト【最強インパクトを作る うねりスイング/三觜喜一】

ゴルフ上達のカギは“正しいアドレス”と“ハンドファースト”にある!?【最強インパクトを作る うねりスイング/三觜喜一】

「股関節から前傾するのは間違い」アドレスの基本【アマチュアが知らないゴルフの超基本】

「左手の掌屈」がスイングを変える!切り返しでシャフトをしならせる極意とは!?【アマチュアが知らないゴルフの超基本】
