“ながら食べ”が歯並びを崩す? 家庭で見直したい小学生以降の食事マナー【歯並びをよくする離乳食・幼児食】


小学生以降の食事で気をつけたいこと
離乳食・幼児食の後、小学生、中学生へと成長するにあたり、食事で気をつけたいことがあります。幼児食までは大人が付き添い、食べるときに補助をしたり見守ったりしていましたが、小学生以降は、より自立してくる時期です。習い事や塾、部活などで帰宅時間が遅くなり、家族と一緒に食事をとれなくなることもあるかもしれません。そうすると、個別に食事をするため、大人が隣りで見守ることも少なくなってきます。
食事の姿勢がだらけてくるのも、その頃。テレビを見るために横向きの体勢で食事をしたりするかもしれません。また、かきこんで食べて、よく噛んでいないこともあるでしょう。勉強中にお菓子をだらだらと食べて、ジュースを飲んでしまうのも、虫歯の原因のひとつ。だらだらと食べるということは、口内に糖分がとどまってしまうということです。歯に吸着して虫歯になりやすくなる原因になります。また、勉強中、授業中に頬杖をついたり、体が斜めになった姿勢が習慣づいてしまうと、歯並びにも影響が出てきます。
小学生以降も、食事はよく噛む食材を使うものにしましょう。引き続き、歯並びを良くする5つの力も意識して、よく噛む、しっかりと飲み込む、姿勢を気をつけるといったことを見守れるといいですね。
食事中の姿勢や環境も大事!
悪い姿勢は習慣化すると、そのままクセとなりなかなか戻すことができません。テレビを見ながらの食事は頬杖をついたり、足を組んだりなどの悪い姿勢になりがち。早食いなどは気になったときにその都度、ひとこと伝えられるといいですね。
✖ ながら食べはNG
テレビを見ながらの食事は、そちらに気を取られてしまい、そしゃくと下がおろそかになりがちです。テレビを見たいがために変な姿勢で食べたりすることもあるでしょう。食事中はテレビを消すようにし、その代わり家族で今日あったことを話したりして、会話を楽しむようにしてみてください。

✖ だらけた姿勢はNG
食事中には肘をつかないよう気をつけます。また、座るときは足を組んだり、ぶらぶらさせずに床にしっかりと両足をつけましょう。床に足をつけることで、噛むときに力が入ります。

✖ 早食いはNG
丼、卵かけごはん、納豆ごはんなど、かきこんで食べるものはよく噛まずに流し込みがちです。料理としては作りやすいものではありますが、食卓に出す頻度は減らすようにしましょう。または、よく噛むような食材を入れるなどの工夫をしてみても。

【出典】『歯並びをよくする離乳食・幼児食』著:杉原麻美/藤原朋未
【書誌情報】
『歯並びをよくする離乳食・幼児食』
著:杉原麻美/藤原朋未
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