馬券内の77％は⑤～⑭番枠！ 内外に入った馬は狙いを下げたいGⅠ【安田記念】競馬初心者講座講師：長谷川雄啓の過去10年データ分析

安田記念（日曜・東京）

春のマイル王決定戦。芝1600ｍ戦、ＧⅠ。
過去10年、１番人気は〔２３３〕、２番人気は〔０１２〕、３番人気は〔１３１〕。
６番人気以下〔４１３〕、２ケタ人気馬〔００１〕。
馬連３ケタ１回に、万馬券１本。
ひと捻り必要なＧⅠです。

ステップレースを見ていきましょう。
まずは複数頭を馬券圏内に送り込んでいる重賞から。
ＧⅠのヴィクトリアマイルから〔２５０〕。
高松宮記念から〔１０１〕。
海外ＧⅠのドバイターフから〔０２１〕。
ＧⅡの京王杯ＳＣから〔１１１〕。
マイラーズＣから〔１０５〕。
ＧⅢのダービー卿ＣＴから〔２００〕。
その他、ＧⅠの天皇賞・秋から勝ち馬が。
海外ＧⅠのチャンピオンズマイル、ＧⅡの中山記念から２着馬が。
ＧⅠの大阪杯、ＮＨＫマイルＣから３着馬が出ています。

馬券圏内30頭中、外国馬１頭を除く、日本馬は29頭。
前走重賞組は28頭いて、その前走で掲示板を外していたのは６頭。６頭中、５頭は前走４番人気までに推されていました。
これを前走の人気で見ると、５番人気以下だったのは２頭のみ。着順は３着と10着でした。
実は、人気も着順も“４”より大きな数字だった馬は、２頭しかいません。
前走重賞以外では、ＯＰの安土城Ｓから〔１００〕。１番人気２着馬でした。
また、外国馬の〔１００〕というのもあります。

日本馬の連対19頭中18頭に、距離を問わず重賞勝ちがあり、例外の１頭にも芝1600ｍの重賞に２着がありました。
ちなみに、芝1600ｍのＧⅠ勝ち馬は12頭います。

連対19頭中、16頭に芝1600ｍの重賞勝ち、または芝1600ｍのＧⅠ３着以内がありました。
また、連対19頭中、18頭に東京の芝での勝ちがあり、例外の１頭は東京芝が１走だけだった15年の勝ち馬モーリスです。
連対19頭中、17頭は芝1600ｍで２勝以上を挙げていました。

牝馬は〔３５１〕。ヴィクトリアマイルからの馬が７年連続で連に絡んでいますが、今年は不在です。
年齢別では、３歳〔００１〕、４歳〔５３２〕、５歳〔２５３〕、６歳〔３１３〕、７歳〔０１１〕。
４歳馬がいいようです。

枠順で見ると、１～４番枠が〔０３１〕、15～18番枠が〔１１１〕。
好走馬の多くは５～14番枠に集中していて〔９６８〕。極端な内外ではないほうが望ましいようです。
また、近５年の日本馬の連対馬９頭は、すべて前走ＧⅠ出走馬でした。

過去の好走馬が、複数回の好走を見せるのも特徴のひとつ。
具体的に挙げていきましょう。
15年勝ったモーリス、翌16年２着。
16年勝ったロゴタイプ、翌17年２着。
18年２着アエロリット、翌19年も２着。
19年勝ったインディチャンプ、翌20年３着。
19年３着アーモンドアイ、翌20年２着。
20年勝ったグランアレグリア、翌21年２着。
21年３着シュネルマイスター、翌22年２着、23年３着。
22年勝ったソングライン、翌23年も連覇。
今年は昨年３着のソウルラッシュが出走を予定しています。要注目です。

最後に、近10年の優勝タイムですが、最も速いのが１分30秒９、遅いのが１分33秒０。31秒台での決着が５回あります。持ち時計のチェックをお忘れなく。

【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と映画』