カフェやカラオケが「仮のホーム」に!周りの目を気にせず脳疲労をリセットする場所選びのコツ【脱・疲労回復「疲れないしくみ」をつくる脳の習慣】

「ホーム」の時間や場所を意識的につくる

世界は「アウェー」でできている

 私たちは家を出た瞬間から「アウェー」の環境に身を置いています。通勤電車、職場、会食の席など、相手の気配や空気を読みながら行動しなければならず、常に一定の緊張を強いられています。

 ラットの実験では、1つのケージに3匹のオスを入れると、わずか24時間で胃潰瘍を起こすといいます。人間にたとえれば、電車の一両に10〜15人が乗るような密度です。実際の満員電車ではそれをはるかに上回る人が密集し、その環境に日夜耐えているビジネスパーソンも多いことでしょう。このようなアウェー状態が続けば、脳は絶えずストレスにさらされ、休む間もなく疲労が蓄積していきます。だからこそ、意識的に「ホーム」に戻る時間を設けることが必要です。

 昼休みに1人で食事をしたり、静かな場所に身を置いたりするだけでも、緊張が緩み、自律神経のバランスが整います。仕事の合間に感じる「ほっ」とする瞬間、それこそが脳をアウェーから解放させるための「小さな帰宅時間」なのです。

素の自分に戻れる「ホーム」を見つける

 理想は、オフィスの中に1人で過ごせるスペースを確保することです。会議室や休憩室が使えるなら、休憩中の短い時間だけでも自分専用の空間として過ごしてみましょう。そのような場所がない場合でも、トイレの個室やビルの屋上、人気の少ない公園のベンチなど、わずか数分でも1人になれる空間を探すことがポイントです。

 周囲に人がいても気を使わなくて済む環境なら、カフェやファミレスなどのオープンなスペースも「仮のホーム」として使えます。最近では、カラオケボックスやネットカフェを休息目的で利用する人も増えているようです。目的は「周りの人のことを意識せずに脳を休ませること」です。

 また、会社の同僚は、友達といえども退職後にもずっと付き合いたい同僚はせいぜい2~3人でしょう。自身のすべてを共有できる兄弟・姉妹のような親友を除けば、ランチタイムは、1人で過ごす方が自律神経の緊張をリセットできます。同僚に「今日のランチ、何食べる?」とか様子を窺ってしまうような関係であれば、1人の時間を大切にした方が疲労回復になります。

 もちろん、多くの人にとって最も大切なホームは自宅です。帰宅後はスマホを手放し、好きな音楽や入浴などで心をほぐす時間を意識的に確保しましょう。もしも、まっすぐ家に帰ることのほうがつらい場合、帰宅前に静かな場所で5分だけ車を停めて過ごしたり、行きつけのバーやカフェを見つけるなど、自分だけのホーム時間を確保することが大切です。

 脳は「安心できる場所」でしか本当の回復ができません。どんなに忙しくても、意識的にホームへ帰る習慣をつくることが、疲れないしくみを維持するカギになるでしょう。

自分だけのホームを見つける

周りのことを気にせず、1人になれる場所
素の自分が出せる、安心できる人との空間

【出典】『脱・疲労回復 「疲れないしくみ」をつくる脳の習慣』著:梶本修身

【書誌情報】
『脱・疲労回復 「疲れないしくみ」をつくる脳の習慣』
著:梶本修身


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