ルノルマンカードで自分と対話する夜──桜野カレンさん出版記念講演レポート

初心者も経験者も、真剣なまなざしで

2025年6月12日、東京タロット美術館（東京都台東区）にて、桜野カレンさんによる新刊『いちばん使えるルノルマンカード占い　リーディング力が上がる実践スプレッド集 決定版』（日本文芸社）の出版を記念したイベントが開催されました。

講演のテーマは「ルノルマンカード入門 ～シンボルで読み解く自己との対話～」。ルノルマンカードに初めて触れる方から長年使い続けてきた方まで、会場とオンラインあわせて多くの方が参加され、静かな熱気に包まれる夜となりました。

占いは「未来を当てる」ものではない？

講演の冒頭、桜野さんは「カードは未来を告げる道具ではなく、今の自分を映し出す鏡のようなものです」と語りかけました。

占いというと「当たる・当たらない」で語られることが多い中で、桜野さんが提案したのは、ルノルマンカードを「日々の心の整え方」として使うアプローチでした。

特に注目を集めたのは、“ジャーナリング・ルノルマン”という手法です。これは、カードを引いたあと、その象徴が呼び起こす記憶や感情を自由に文章に書き出していくというもので、「占いの答えを読む」のではなく「自分の内側に気づく」ことに重点を置いた方法です。

実際に会場では、カードと筆記用具を手に、それぞれが自分自身と向き合う時間が設けられました。派手な演出はなく、カードと向き合う静かなワーク。参加者がそれぞれの内面に耳を傾けるような、穏やかな空気が流れていました。

新刊は「使える」スプレッドが満載

今回の新刊『いちばん使えるルノルマンカード占い』は、ルノルマンカードの展開法（スプレッド）を豊富に紹介した一冊です。

占い現場で「すぐに使える」実践的な構成となっており、初心者はもちろん、すでにルノルマンカードを日常的に使っている方にも新しい気づきが得られる内容です。タロットとの併用法も紹介されており、リーディングの幅を広げたい方にもぴったりの一冊となっています。

講演終了後には会場限定でサイン会も行われ、参加者が一人ひとり、書籍を手に感想を伝える光景が見られました。

書籍は6月17日より全国書店・ネット書店で発売されています。

著者情報

桜野カレン（Karen Sakurano）
ルノルマンカードを中心に、タロット・数秘術・紅茶占いなどを手がける占術家。
著書に『いちばんていねいなルノルマンカード占い』『いちばんおもしろいルノルマンカード』（日本文芸社）など。
講座「ルノ塾」主宰。
▶︎公式X（旧Twitter）：@sakurano_karen

東京タロット美術館

タロットを通して、文化・芸術・精神性の交差点をひらく美術館。国際的な交流も行うタロット専門施設で、展示・販売やワークショップに加え、哲学や感性を育む多彩な講座も開催。
※入館はウェブサイトからの予約制
▶︎公式HP：https://tokyo-tarot-museum.art
▶︎公式X（旧Twitter）：@tarot_museum