7割以上のZ世代は「何でもリアルタイムに自分で把握したい」? 想定外を失敗と捉える“サプライズアレルギー”を背景に、Z世代の消費行動に“見える化志向”とは


【世代別の消費行動とクレジットカード利用実態調査】
~Z世代の半数以上は、最低週1回はクレジットカードの利用明細を確認。状況やお金の流れを常に把握し自分でコントロールしたい気持ちが根底に~
株式会社メルカリが運営するサーキュラーエコノミー総研(※1)は、18歳から57歳の男女600人を対象とした世代別の消費行動と価値観に関する調査を実施した。
同社は2023年4月の前回調査(※2)において、Z世代が想定外の出来事を失敗と捉える「サプライズアレルギー」世代であることを明らかにしていた。前回調査から約2年が経過し、物価上昇による生活者の負担感増大や経済的先行きの不透明感が高まる中、世代別の消費行動や価値観の変化を把握することを目的として今回の調査が行われた。
調査は、前回調査で確認された傾向の継続性と、経済環境の変化が各世代の消費行動に与える影響を分析することに焦点を当てている。特に、物価高などの社会情勢の変化がZ世代の消費スタイルや価値観にどのような影響を及ぼしているかが注目される。
※1:「サーキュラーエコノミー総研」とは、株式会社メルカリが運営する調査・研究メディア
※2:株式会社メルカリ:Z世代の行動特性や価値観とクレジットカード利用に関する調査(2023年4月)https://about.mercari.com/press/news/articles/20230417_zgen-mercard/
【結果サマリー】
●Z世代の3人に1人は、想定外のことを”失敗”と捉える
・想定外のことを”失敗”と捉えるZ世代は、バブル世代の2倍以上(Z世代33.3%:バブル世代14.7%)
・2023年調査時のZ世代30.0%、バブル世代21.3%という数字に引き続き、「サプライズアレルギー」の傾向が継続
●Z世代が想定外の出費に対して感じるストレスの要因には、”自分のお金の流れをコントロールしたい”気持ちが影響
・Z世代の傾向として強かったストレスの要因は、「月々の収支の計画や予算が崩れてしまうから(Z世代57.4%:バブル世代45.7%)」「自分のお金の流れを、自分でコントロールできないと感じるから(Z世代31.3%:バブル世代20.5%))
●「サプライズアレルギー」を背景に、消費行動における「見える化志向」が顕著に
・「何でもリアルタイムに自分で把握したい」Z世代は61.3%で、2年前の前回調査から12.6%増加
●Z世代の半数以上がクレジットカードの利用明細を週に最低1回は確認。12.2%は利用明細を毎日確認する
●クレジットカード機能において、「利用明細がリアルタイムで把握できる」ことはポイント還元やキャンペーンの豊富さと同様に重要視されるように
・「利用後に明細をリアルタイムに管理できる」クレジットカードを利用したいと回答したZ世代は82.0%。「ポイントの還元率が高い(82.7%)」や「キャンペーンが豊富(78.0%)」などおトク軸と同様に重要視
・利用明細がリアルタイムに把握できないことへのストレスや不安も、2年前よりも強い傾向に出ており、ニーズの高まりが窺える
今回の調査結果によると、想定外の出来事を「失敗」と捉えるZ世代の割合は33.3%となり、2023年調査時の30.0%から3.3ポイント上昇した。この結果により、Z世代における「サプライズアレルギー」の傾向が継続していることが改めて確認された。
さらに注目すべき点として、このような心理的特性を背景に、Z世代の消費行動において新たな価値観が浮上していることが判明した。従来の支払い管理にとどまらず、消費行動全般にわたって「見える化志向」が台頭していることが明らかになった。
「見える化志向」とは、消費行動全般において、その時の状況やお金の流れを常に把握しておき、自分でしっかりコントロールしていきたいという考え方。
実際に、想定していなかった急な出費に対して「ストレスを感じる」理由として、「月々の収支の計画や予算が崩れてしまうから(57.4%)」「自分のお金の流れを、自分でコントロールできていないと感じるから(31.3%)」などが、特にZ世代において強い傾向としてみられた。
他にもZ世代の傾向として、半数以上(52.2%)が最低週に1回はクレジットカードの利用明細を確認していたり、61.3%が「何でもリアルタイムに自分で把握したい」という価値観を持っていたりと、「見える化志向」から発生する行動やマインドが顕著になっている。
メルペイは、2022年11月より「メルカリ」の利用実績等で利用限度枠が決まり、アプリで利用と管理が完結するクレジットカード「メルカード」の提供を開始し、発行枚数は500万枚を突破(※3)。
2025年3月には、街のお店で実質最大2%ポイント還元(※4)となるクレジットカード「メルカード ゴールド」の提供も開始するなど、より多くの顧客へのサービスを展開。
「メルカード ゴールド」は、10~30代の顧客が約4割を占めており(※5)、日本のクレジットカード全体の年代別契約数で40歳以下が約26.2%(※6)であることからも、若い世代の利用割合が相対的に高いゴールドカードだ。
※3:2025年6月末時点
※4:街のお店での支払いのみで年間200万円ご利用の際、常時ポイント還元(1%)の20,000ポイント、ボーナスポイントの累計20,000ポイントを合わせて実質2%相当の40,000ポイントを還元。ボーナスポイントの付与は、年間の利用合計額の条件達成から翌々月の上旬頃となります
※5:メルペイ、「メルカード ゴールド」の利用実態を公開(2025年7月)
https://jp.merpay.com/news/2025/07/20250718mercardgold/
※6:一般社団法人日本クレジット協会「クレジット関連統計」によると、2024年12月末時点のクレジットカード年代別契約数の割合は以下の通り
~30歳:12.0%、31~40歳:14.2%、41~50歳:18.6%、51歳~:55.2%
メルカリが提供するクレジットカード「メルカード」は、今回明らかになったZ世代の「見える化志向」という新しい価値観に対応したサービス設計となっている。同社は今回の調査結果を踏まえ、変化する消費者ニーズに対応したサービス展開を継続していく方針だ。
調査時期:2025年7月30日~7月31日
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国、18~57歳、男女600名
※18~26歳150名(Z世代)/27~42歳150名/43~51歳150名/52~57歳150名(バブル世代)
調査結果詳細
Z世代の3人に1人は、想定外のことを”失敗”と捉える
想定外のことが起こるのは”失敗”だと捉えるか・”経験”だと捉えるかを聞いたところ、Z世代は33.3%が”失敗”と捉えるのに対し、バブル世代は14.7%という結果であり、Z世代がバブル世代の2倍以上も想定外なことが起こることを”失敗”として捉える傾向に。この結果からは、2023年調査時のZ世代30.0%、バブル世代21.3%という数字に引き続き、「サプライズアレルギー」の傾向が継続していることが考えられる。

Z世代が想定外の出費に対して感じるストレスの要因には、”自分のお金の流れをコントロールしたい”気持ちが影響
Z世代の約8割が「想定していなかった急な出費に対してストレスを感じる」と回答。その理由をきくと、「月々の収支の計画や予算が崩れてしまうから(Z世代57.4%:バブル世代45.7%)」「自分のお金の流れを、自分でコントロールできないと感じるから(Z世代31.3%:バブル世代20.5%))など、特にZ世代においては支払い計画をしっかり把握して自ら管理していきたいという考えが強く見られた。


「サプライズアレルギー」を背景に、消費行動における「見える化志向」が顕著に
Z世代の価値観を聞いたところ、「何でもリアルタイムに自分で把握したい」と回答した人は、前回調査時から12.6%増えて61.3%という結果に。また、「デリバリーは配達状況を見て、いつ到着するか確認する」と回答した人は、前回調査時から12.0%増えて61.3%となり、さまざまなライフシーンで状況をすぐに把握し可視化させたい意向が強まっている結果がみられた。

Z世代の半数以上がクレジットカードの利用明細を週に最低1回は確認。12.2%は利用明細を毎日確認する
クレジットカード保有者に利用明細の確認頻度を聞いたところ、Z世代の方がバブル世代に比べて利用明細を確認する頻度が高く、半数以上が週に最低1回は確認しているという結果に。また、そのうち12.2%は毎日確認しており、お金の流れを常に把握しておきたいという傾向が考えられる。

クレジットカード機能において、「利用明細がリアルタイムで把握できる」ことはポイント還元やキャンペーンの豊富さと同様に重要視されるように
「利用後に明細をリアルタイムに管理できる」クレジットカードを利用したいと回答したZ世代は82.0%で、「ポイントの還元率が高い(82.7%)」や「キャンペーンが豊富(78.0%)」などおトク軸と同様に重要視されている。
また、利用明細がリアルタイムに把握できないことについて、ストレスや不安を感じるという回答は、2年前の結果(Z世代51.5%:バブル世代41.0%)に比べて、今回の調査結果(Z世代68.9%:バブル世代51.1%)の方が高い数字が出ており、利用明細をリアルタイムで把握することのニーズが高まっている傾向も。
