runurunu個展〈א〉を歌舞伎町のデカメロンで開催


2026年2月27日より、runurunuによる個展〈א〉が新宿・歌舞伎町のアートスペース「デカメロン」にて開催されます。
拡張する布との関係性
runurunuは衣装やファッションアイテム制作から活動を開始し、近年ではその独自の造形表現を、布を用いたソフトスカルプチャーやインスタレーション、パフォーマンスへと拡張させてきました。 runurunuと素材の間で繰り広げられる偶然と再現の往復運動のなかで生み出されるその複雑なパターンには、突然変異と増殖を繰り返していく生命体のような美しさがあります。
生命の進化をなぞるような作品の変遷
これまでの作品の変遷を辿ると、人体を起点とした“服”から出発し、やがて人体から離れたインスタレーション(タツノオトシゴとそのジェンダーをモチーフとした作品、放射相称状の作品など)へと展開し、さらに機械やテクノロジーも生物の一部として扱い、私達の皮膚に身近である布と統合した新たなソフトスカルプチャーへと至ります。その豊かな展開は、runurunuの手によって生命の多様な進化のプロセスがなぞり直され、そして未知の領域にまで拡がっていく光景を目撃しているかのような驚きを与えます。

bODY mATRIX(s), 2021 Dimensions variable Fabric, aluminum, silicon, carbon, rubber, laser

III, 2023 260×110×110 Fabric, stainless, steel, aluminum, plastic, water, light,laser

Death fugue, 2025 Dimensions variable Fabric, stainless, steel, aluminum, pump, resin, silicon, plastic, motor, wine
新作が問い直す「人間」という観測地点
多様な形式を横断してきたrunurunuですが、本展ではあらためて私たちが「人体を有している」という事実に立ち返ります。そして、「人間のスケールでは扱いきれない現象」を、「人間のスケールでしか処理することのできない身体」を通して経験することにフォーカスした新作群を発表します。 新作の一つとなる〈rs〉は椅子型の作品で、鑑賞者が実際に座り映像を眺めることのできる構造を持ちます。前方に展示される映像作品〈 ga, 〉はジョルジュ・バタイユの「太陽肛門」から着想を得ており太陽のプロミネンスや日蝕について、またその観測地点に焦点をあて真偽を交ぜ制作されたものです。本展に関してrunurunuは「人間とは何か、ではなくどのような配置が人間という像を生じさせるのか。観測位置の一つとしての人間と不可視の存在を探る。」と語ります。
独自の視座が捉える、人体の現在地
2021年に制作されたא(アーレフ)という作品を転機に人体構造から遠ざかっていったようにも見えたrunurunuが、あらたな視座を携えて再び“人体”のスケールに向き合う現在地を、ぜひご高覧ください。
アーティストステートメント
runurunuは彫刻やインスタレーションを通じて生命の起源や進化、宗教的なテーマを探求している。
性別や器官の関係性を欠いた存在はアナロジーや象徴により編み直され、ポストヒューマンハードウェアとして立ち現れる。それらは人間と非人間、内と外とを撹乱し、様々な生命形態と存在の間にある何ものかを示唆している。いずれの作品も生命の境界や可能性、また人間存在の脆弱性を暗示しており、鑑賞者が否定的な感情や経験を肯定的に受け入れることで新たな視点や感覚的体験を試みている。
参加した主な展示に"Spectral Drift" at AUDRA festival (Kaunas 2025), "ABDUCTOR" at Embryogallery (New york 2025), "XO.1" at WHITEHOUSE (Tokyo 2024), "Reliquary" at Fondo Luogo (Milan 2023), "null" at Hyperlink (Athens 2023), "Junk's ports" at ANOMALY (Tokyo 2023), "Morgue" at DOMICILE (Tokyo 2023), "I.O.N 2, Dirty Laundry" at KEIV (Athens 2022), "blcn" at balcony studio (Los Angeles 2022), "bodymatrix(s)" at MCG21xoxo (Matsudo 2021)等。
参考作品画像

Reliquary, 2024 193×125×125 Fabric, stainless steel, aluminum, brass, plastic, wine

Relic, 2023 140×105×210 Fabric, stainless, steel, aluminum, light, resin latex, plastic, laser

Installation view of 93 and III

93, 2022 200×110×110 fabric, silicon, stainless, steel, alminium, acrylic, rubber, pleasurestic, speaker, laser
概要
展覧会名:א (アーレフ)
会期: 2026年2月27日(金)-3月29日(日)
会場:デカメロン
住所:東京都新宿区歌舞伎町1丁目12-4
営業時間:20:00−27:00
休廊日:月曜日
デカメロンについて

2020年、新宿・歌舞伎町の中心地に開廊。同店は、1348年からヨーロッパで猛威を振るったペストの様子を克明に綴ったボッカッチョによる物語集『デカメロン』を店名に冠した。
2階が展示スペース、1階のバーは展示鑑賞前後にアーティストや観覧客が交差するコミュニケーションスペースとなっている。2021年4月にはギャラリースペースの増床を行い、実験的な現代アートの展覧会を開催し続けている。
HP:https://decameron.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/decameron_kabukicho/
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