石油は50年後になくなる!?エネルギー資源が枯れてしまう前に、今求められる対策とは!?【親子で学ぶSDGs】

エネルギー需要は年々高まっている

人間の生活は、石油、石炭、天然ガスなどのエネルギーによって支えられています。経済の発展と人口増加によって、世界のエネルギー需要は年々高まっており、直近の50年ほどで約3倍ほどにふくれ上がっています。
しかし、エネルギー資源は無限に採れるわけではありません。すでに発見されていて採ることができそうな資源の量を「可採埋蔵量」、可採埋蔵量をその年の資源生産量で割ったものを「可採年数」と呼びます。最近の可採年数の推計は、石油が約50年、石炭が約132年、天然ガスが約50年。
技術の進歩や資源価格の推移によって数字は変動するとはいえ、これらの資源は近い将来になくなるかもしれないことを示しています。近年、アメリカが新技術の開発によって原油の産出量を一気に増やし、世界トップクラスの産油国となりました。ただ、この新技術は大量の水を必要とするため、環境への影響が懸念されています。
新たな資源の発見や、新技術の開発などで、資源の可採年数を延ばすことはできますが、決して「持続可能」なやり方ではありません。限りある資源を大切に使い、段階的に再生可能エネルギーの割合を増やしていくなどの対策が求められます。
近い将来、エネルギー資源が枯れてしまう!?
石油、石炭、天然ガス(化石燃料)の需要は、世界の人口増加と経済の発展によって高まる一方です。でも、化石燃料は限りある資源。今のペースで採り続けていたら、近いうちに底をついてしまうかもしれません。
石油は約半分が中東、ほかにアメリカやロシアで生産されています。採れる地域が限られているため、産出量や国の状況によって価格の変動も大きくなります。貴重な資源はあとわずかしか持たないため、再生可能エネルギーについて考えていく必要があります。
「親子で学ぶSDGs」はこんな方にオススメ!
・日本や世界で起こっていることに興味がある
・SDGs達成に向けた実際の取り組みが知りたい!
・自分自身が未来のためにできることはなにがあるのか?
・エネルギー資源は無限に採れるものなの?
そう感じている方にはぜひ本書『親子で学ぶSDGs』を手に取っていただけたらと思います。
出典:『親子で学ぶSDGs』著/笹谷秀光
【書誌情報】
『親子で学ぶSDGs』
笹谷 秀光 著
今、大注目の大切な話「SDGs」について、わかりやすいテキストとイラストで解説しながら各項目を【3つのキーワード】にまとめました。「エスディージーズってなに?」という基本から、日本と世界の「ヤバイ問題・スゴイ取り組み」まで一気にわかります。
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