食事のしきたりマナー集|上座・下座の席次ルールから箸のタブー、手締めの作法まで【日本のしきたり】

食事のしきたり
家族で囲む毎日の食卓のほかにも、食事会や宴会の席など、家族以外の人たちとの会食の機会も意外と多いもの。食事のマナーはもちろん、上座と下座といった席次や食事をおいしくいただくお箸の作法など、食事のしきたりはぜひ知っておきたいものです。
上座と下座
座席には席次(席順)があり、昔は寄合などでは身分や家柄、年齢などにより席順が決められていました。これは、家族で囲い炉ろ裏を囲む際も同様でした。現在でもお客様や目上の人が座る上座、お客様を招いた側や目下の物が座る下座のしきたりとして残っています。
◆和室:和室での席順は床の間が基準です。床の間を背にした場所が上座で、以下床の間に近い順に座ります。床の間がない場合は、入口から遠い席を上座とします
◆洋室:洋室では部屋の奥、出入口からいちばん遠い席が上座です。暖炉がある場合はそれを床の間と見立て、暖炉を背にする席を上座とします。
箸の作法
箸を正しく持つのはもちろんですが、注意したいのは箸の使い方。一緒に食事をする人を不快にさせないよう、箸使いのタブーをチェックしましょう。
◆拾い箸(ひろいばし):箸と箸(箸同士)で食べ物を渡すタブー
◆持ち箸(もちばし) 箸を握ったまま同じ手で器を持つタブー
◆寄せ箸(よせばし) 箸を使って器を引き寄せるタブー
◆迷い箸(まよいばし) どれを食べるか器の上で箸を動かすタブー
◆さぐり箸(さぐりばし) 料理の中に箸を入れて取り出すタブー
◆握り箸(にぎりばし) 握るようにして箸を持つタブー
◆拝み箸(おがみばし) 合掌して親指と人差し指の間に箸を挟むタブー
◆ちぎり箸(ちぎりばし) 箸を両手で1 本ずつで持って料理をちぎるように箸を使うタブー
◆ねぶり箸(ねぶりばし) 箸の先を口に入れて舐めるようにするタブー
手締め
行事や物事の無事終了を祝い、食事会や宴会でねぎらいの意味で掛け声とともに手を打つ風習があります。ちなみに最初の掛け声の「イヨーッ」は、「祝おう」がなまったものとか。
◆一本締め掛け声のあと「パパパン パパパン パパパンパン」の手拍子を1回のみ
◆三本締め掛け声のあと「パパパン パパパン パパパンパン」を計3回
◆一丁締め掛け声のあと「パン」と一回のみ。「関東一本締め」とも呼ばれます
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 日本のしきたり』監修:千葉公慈
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気になる中身を少しだけご紹介!神が依る桜で運気アップ!“お花見”
桜の開花予想から満開までが連日ニュースで報道されるほど、桜の開花はかなり重要な関心事となります。桜の開花が宣言されると今度は満開予想に続き、北上する桜前線を追います。それほど日本人にとって特別な花である桜。日本最古の歌集『万葉集』にも桜の美しさを詠んだ歌が納められ、奈良~平安時代には桜は人々を魅了する花だったことがうかがわれます。しかし花見が広く庶民の楽しみとなったのは、江戸時代になってから。八代将軍・徳川吉宗が飛鳥山(現在の北区)や隅田川の土手(墨田区)などに桜を植樹し、江戸庶民たちが弁当持参で花見に出かけ宴会を楽しむようになりました。桜の代名詞であるソメイヨシノや、花見団子が登場したのもこの頃といわれています。
一方農民たちの間では、春の農作業の前に田の神様を迎える花見が古くから行われていました。春に山から降りてくる神様が田の神様となり、桜に依ると考えられていたからです。桜の「サ」は田の神様を、「クラ」は神様の座る場所の「御座」を意味し、桜は神様の依りしろとされました。花の咲き具合でその年の稲の豊作を占い、満開の桜に豊作を祈願しました。農民にとっての花見は、稲の実り具合に関わる大切な年中儀礼だったのです。そしてこれこそが、花見をするルーツともいわれます。桜の季節にはぜひとも花見をしてその年の吉凶を占い、運気アップにつなげましょう。

1月7日に七草がゆを食べるのはなぜ?ヘルシーなしきたり“七草がゆ”
「七日正月」ともいわれる1月7日は、五節句のひとつ「人日の節句」です。6日の夜から7日の朝までを「六日年越し」「六日年取り」と呼び、正月七日の朝には7種類の若菜を炊き込んだ七草がゆを食べます。若菜の生命力を体の中に取り入れて、無病息災を祈りました。七草がゆは、中国の官吏が昇進の決まる1月7日に薬草の若菜を食べて立身出世を願ったのがそもそもの始まりといわれています。それが日本に伝わり、平安時代に宮中行事として行なわれるようになりました。当時は七草を汁に入れて食べるならわしでしたが、やがてかゆに入れて食べるようになり、江戸時代には幕府の公式行事に取り入れられました。一般家庭に七草がゆの風習が広まったのもこのころです。
6日の昼に七草を摘んで、7日の朝の朝食として食べられました。春の七草は地域で多少異なりますが「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、これぞ七草」と和歌で歌われるこれらが一般的です。七草を調理する際には、できるだけ大きな音を立ててまな板をたたき、刻むのがしきたり。お囃子まであるそうです。実はこうすることで七草の栄養価を引き出し、余すことなく体内に取り入れる効果も。青葉の少ない冬場のビタミン補給と、お正月のごちそうで疲れた胃腸をいたわる先人の知恵の詰まった七草がゆで、体の中の健康パワーをチャージしましょう。

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★春のお彼岸は、あの世とこの世が大接近!?
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★最強の月パワーお月見(十五夜)
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【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 日本のしきたり』
千葉公慈 監修
「運気を上げる」をキーワードに、「春」「夏」「秋」「冬」の1年を通して行われる暮らしの中のしきたりと、成長や長寿などを祝う「通過儀礼」のしきたり、結婚や葬式なと?にまつわる「冠婚葬祭」のしきたりを解説していきます。
また、しきたりの「そもそも」と、古来より受け継がれてきたしきたりの変化、地域色、慶事と弔事のしきたりなど、「しきたり七不思議」的な視点で読者の興味を喚起します。
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