日本人なら一度はする「おみくじ」っていつの時代からあるの?

意外に長い! おみくじの歴史
古代の日本人は、さまざまな方法で神意を知ろうとしました。亀の甲羅や鹿の骨を焼いてみたり、聖なる寝ね床どこで眠って神のお告げを待ったり、お粥かゆに細い管を入れて米粒がどれだけ入るかを見たりなど、いろいろな手段が試みられました。おみくじもその1つです。そのもっとも古い事例は、『日本書紀』の斉明天皇4年(658年)11月3日の条に載せられている有間の皇子(斉明天皇の弟の孝こう徳とく天皇の皇子)の謀反の記事でしょう。そこには、有間皇子や蘇我の赤兄らが「短ひねり籍ぶみ」を取って謀反の成否を占ったとあります。この記述だけでは具体的な形状や方法はわかりませんが、成功・失敗を表す文字か記号を書いた小さな紙片(布片)をいくつかつくって、その中から無作為に拾った(静電気で御幣に吸いつける方法もある)紙片にどちらが書いてあるかをみて、運勢を判断したのでしょう。
室町時代には、将軍の後継者選びにも籤くじが使われています。現在普及している漢詩、または和歌が書かれているおみくじは「元三大師百籤」(観音籤)がもとになっています。これは五ご 言ごん絶ぜっ句く 百首からなる籤で、平安時代、元三大師良源(天台宗の高僧)がつくったものとされています。江戸末期になると、国学の発達・普及の影響もあって、漢詩に代えて和歌を掲載したおみくじが登場します。明治以降は、漢詩より和歌のほうがわかりやすいこともあって、「和歌みくじ」を採用する社寺が増えていきました。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 神道』
著:渋谷申博

「神道には教義がないって、本当なの?」「八百万の神々の中で一番偉いのは、誰?」「鳥はいないのに、なぜ鳥居というの?」 神道の起源から日本の神様、開運神社のご利益まで楽しくわかる! 古代から伝えられてきた日本の心──神道。その奥深い世界を57項目の素朴な疑問からズバリ解説しす。
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