明治・大正・昭和の浮世絵が一堂に!足立区立郷土博物館の貴重なコレクション展、いよいよ最終章へ


足立区立郷土博物館が所蔵する1,000点以上の浮世絵コレクションを紹介する特別展**「知られざる秀逸コレクション 東京・足立区立郷土博物館所蔵浮世絵名品展」**がいよいよ最終期を迎えます。
全4期にわたる本展の締めくくりとなる第4期では、明治・大正・昭和へと時代が移り変わる中で生まれた、バラエティ豊かな浮世絵の数々を展示。文明開化や風俗、ファッションの変化とともに、浮世絵がどのように進化していったのかをたどります。

小原古邨「柘榴と鸚鵡」
見どころ満載の最終展示
第4期では、以下5つのテーマで作品を鑑賞できます。
- 美人画: 歌川国芳の弟子で、明治時代に活躍した月岡芳年の作品を展示。当時の女性の姿や、華やかな色彩感覚が垣間見えます。
月岡芳年「東京自慢十二ヶ月 八月 廿六夜」
月岡芳年「東京自慢十二ヶ月 九月 千駄木の菊」 - 戯画: 明治初期に活動した昇斎一景が、近代化していく東京の風景や暮らしをユーモラスに描いた人気シリーズ「東京名所三十六戯撰」を7作品展示します。
昇斎一景「東京名所三十六戯撰(表紙)」
昇斎一景「東京名所三十六戯撰 日本はし」 - 風俗画: 豊原国周の作品からは、当時の洋装や新しい髪型「束髪」、指輪をつけた女性など、西洋文化が浸透していく様子が描かれています。
豊原国周「上野公園より不忍花火の夜景」 - 風景画: 「光線画」として人気を博した小林清親の作品を展示。ガス灯や人力車など、新しい文明を取り入れた東京の町並みを、普遍的な光と影で表現した作品は必見です。
- 小林清親「大川岸一之橋遠景」
- 小林清親「江戸橋夕暮冨士」
- まるご小林清親「川口善光寺雨晴」
- 花鳥画: 大正時代に「新版画」と呼ばれる新しい木版画運動を牽引した**小原古邨(こそん)**の作品を展示。羽の凹凸を表現する「空摺り」など、卓越した木版技術を間近で見ることができます。
- 小原古邨「菊に流水」
- ※作品画像はすべて足立区立郷土博物館所蔵
普段はなかなか目にすることのできない、足立区立郷土博物館の貴重なコレクションを一堂に楽しめるこの機会をぜひお見逃しなく。

開催概要
- 会期: 2025年9月6日(土)~10月5日(日)
- 会場: 小布施 北斎館
【詳細情報】
- 特設サイトはこちらからご確認ください。