【神展覧会】上野千鶴子、野宮真貴らが選ぶ「パルコ広告」の歴史!心斎橋PARCOで半世紀の名作を無料公開!

ファッションとカルチャーを牽引し続けてきたパルコの歴史を、その**「広告クリエイティブ」から読み解く展覧会「パルコを広告する」1969-2025 PARCO 広告展**が、**2025年11月14日(金)**から心斎橋PARCOでついに開催されます!

これは、パルコが開業した1969年から半世紀を超える広告の歴史を再解釈し、一望できる貴重な機会。コマーシャルの範疇を超え、時代を映し出してきたパルコの広告の「原点」がここに集結します。

時代を遡行!4つのキーワードで見るパルコの哲学

本展は、現在の「2000年代以降」から「1970年代」へと時代を遡る構成。各時代には、精神の遷移に対応したキーワードが設定されています。

時代キーワード展示のテーマ
1970年代予言アバンギャルドと伝統が共存した、多様性を肯定する時代の広告。
1980年代広告トップクリエイターが競い合い、難解さも漂わせた洗練された表現。
1990年代渋谷ストリートカルチャーの中心地「渋谷」と親和性の高い広告表現。
2000年代以降アート広告が「アート」と共存し、イメージの喚起力に賭け続けた表現。

1970年代「予言」
アバンギャルドな表現と伝統回帰、ハイカルチャーとサブカルチャーなど相反する価値観の併存は、
この時代のパルコの広告表現、文化活動全般の特徴でした。
それは現代の多様性を肯定する「予言」の時代でした。
ゲストキュレーター 上野千鶴子氏(社会学者)、はらだ有彩氏(テキストレーター)


「モデルだって顔だけじゃダメなんだ。」 1975年 AD:石岡瑛子 C:長沢岳夫 P:横須賀功光


「1977 SUMMER」 1977年 AD:長谷川好男 I:山口はるみ

1980年代「広告」
表層的には明るく軽やかでありながらも、ある種“難解”さを漂わせていた「広告」は、表現ジャンルの花形であり、トップクリエイターが時代相の切り取りを競うことで、より洗練されていった時代でした。
ゲストキュレーター 椹木野衣氏(美術批評家)、菅付雅信氏(編集者)

「昨日は、何時間生きていましたか。」 1985年 AD:井上嗣也  C:仲畑貴志 P:加納典明


「狩人か。旅人か。」1983年 AD:井上嗣也 C:糸井重里 P:十文字美信

1990年代「渋谷」
1990年代に入り、「渋谷」は日本におけるストリートカルチャーの中心地となりました。
特に渋谷系の音楽やガーリーカルチャーは親和性が高く、その代表格である方々がパルコの広告に颯爽と登場しました。パルコの広告を媒介に「渋谷」へ世界の才能が集い、共振、そして広がっていった時代でした。
ゲストキュレーター 野宮真貴氏(歌手・エッセイスト)、千葉雅也氏(哲学者・作家)


「いっそ、美人に。」 1998年 AD:秋山具義 C:糸井重里 P:エンリケ・バドレスク


「やっぱり、友だちだよね。」 1996年 AD:タイクーングラフィックス C:加藤麻司 P:ソフィア・コッポラ


「HAPPY BIRTHDAY P’PARCO」 1996年 AD:信藤三雄 P:稲葉ゲン

2000年代以降「アート」
2000年代を境に広告を含む文化状況の中で「アート」が存在感を増し、今や「アート」は国民的コンテンツになりました。同時並行でデジタル表現も拡大し、広告表現も変化していきました。目まぐるしいい変化がある現在ですが、パルコの広告は「アート」と共存し合い、イメージの喚起力に賭ける流儀を絶やさずに表現されています。
ゲストキュレーター 布施琳太郎氏(アーティスト)、野村由芽氏(編集者)

「PARCO SAYS,」 2005年 AD:箭内道彦 C:山本佳宏 P:重森豊太郎


「NO MORE IMAGE! PARCO」 2001年 AD:佐藤可士和 C:谷山雅計 I:谷田一郎

時代相を見抜く豪華ゲストキュレーター陣!

展示されるポスター・CM作品は、各時代につき2名の豪華ゲストキュレーターによる対談形式で選定されています。

  • 1970年代(予言): 上野千鶴子氏(社会学者)、はらだ有彩氏(テキストレーター)
  • 1990年代(渋谷): 野宮真貴氏(歌手・エッセイスト)、千葉雅也氏(哲学者・作家)

「モデルだって顔だけじゃダメなんだ。」「昨日は、何時間生きていましたか。」「いっそ、美人に。」など、今見ても色褪せない名作の数々を、現代の視点から深く読み解きます。

心斎橋PARCO 5周年記念トークセッションも開催!

展覧会開催期間中には、心斎橋PARCO 5周年を記念したトークイベントも開催されます。

  • タイトル: PARCO の広告 1969-2025
  • 日時: 2025年11月15日(土) 14:00~15:30
  • 会場: 心斎橋PARCO B2F 特設会場
  • 出演者: 伊藤弘氏(グルーヴィジョンズ)千原徹也氏(れもんらいふ)、草刈洋氏(パルコ宣伝部)

パルコにゆかりの深いクリエイターの視点から、広告の歴史とカルチャーを振り返る貴重なセッションです。

展覧会開催概要

項目詳細
タイトル「パルコを広告する」1969-2025 PARCO 広告展
会期2025年11月14日(金)~11月30日(日)
時間10:00~20:00(最終日は18:00閉場)
会場PARCO GALLERY(心斎橋PARCO 14F)
入場料無料

関西でのフィナーレを飾る本展を、ぜひ心斎橋PARCOでお楽しみください!

展覧会公式HP: https://art.parco.jp/eventhall/detail/?id=1802

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