【カラスの怒り4段階】最後は蹴ってくる!? カラスの“攻撃”は最後通告【眠れなくなるほど面白い 図解 カラスの話】

お願いだから石なんか投げないで!

カラスの「攻撃」には大きな誤解が二つあります。

一つは、カラスはいきなり襲ってくるわけではなく、音声による威嚇が先にあるということです。カラスがカーカー鳴いていても人間に向かって鳴いているとは限りませんが、鳴きながら近づいてくるようなら、威嚇を疑ってください。それでも人間が立ち去らないと、苛立って枝を叩いたり、葉っぱや枝をちぎって投げ捨てたりします(別に爆撃しているわけではありません)。鳴き声もハスキーな声になってきます。

それでも人間がどいてくれない場合、頭をかすめるように飛ぶことがあります。あくまで寸止めですが、ここまでやるようなら確実に激怒していますので、さっさと離れてください。それでも動かないと、後ろから蹴飛ばされることがあります。「ことがある」であって、おとなしい個体ならやりません。

もう一つ、カラスの攻撃はクチバシを突き立てるのではなく、足で蹴ります。後ろから飛び過ぎざまに足を下ろして蹴るか、頭を踏み台にして蹴り飛ばしていくか、です。このときに足指が当たって、髪を引っ張られるように感じたり、ときには爪で擦りむいたりすることもありますが、それだけです。クチバシでつつき回されて血まみれ、なんてことはないのでご安心を。

カラスが威嚇してくると石を投げたりする人がいますが、余計に怒らせるだけです。ヒナから離れればそれ以上追いかけてはきません。

カラスの段階的な敵対行動

【鳴きながら近づいてくる】
近づいてくる、先回りするなどしたら、あなたに目をつけています。

【枝を叩いたり、葉っぱや枝をちぎって投げ捨てたりする】
狙って落としてはいません。鳴き声もガラガラ声になってきます。

【頭をかすめるように飛ぶ】
攻撃ではなく寸止めですが、爆発寸前です。さっさと離れましょう。

【最悪、後ろから蹴り飛ばされることも…】
おとなしい個体ならここまではやりませんが、ブチ切れ状態です。

カラスQ&A

威嚇されたときの正しい立ち去り方って?

カラスのほうを見て、頭はガード
カラスは必ず、後ろから向かってきます。まずはカラスのほうを見て、隙を作らないこと。ただし親はオスとメス、2 羽いるので注意してください。頭をガードするには帽子でもいいですし、週刊誌や傘でも十分です。石を投げる・棒を振り回すなどは余計に怒らせるだけなので NG。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 カラスの話』著:松原 始

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 カラスの話』
著:松原 始


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