体重は力士2人分!? クマの驚異の巨体とパワーとは!【眠れなくなるほど面白い 図解 クマの話】

クマは大体力士2人分の重さ

最大で体重800kgに達することも

ヒグマは日本に生息する陸上哺乳類のなかで、もっとも体重の重い動物です。オスの成獣で体長は2m超、体重はなんと300~600kgに達します。

300kgというのは、たとえるならば一般的なサイズのグランドピアノ1台分に相当する重さです。また、相撲の幕内力士の平均体重が160kgとされており、力士2人分と考えると、より実感しやすいかもしれません。それほどの巨体の持ち主が、自然のなかとはいえ、私たちと同じ国土に生活しているというのですから驚きです。

次に、世界に目を向けてみましょう。アラスカのコディアック島にすむ「コディアックヒグマ」というヒグマの亜種や、北極圏にすむホッキョクグマといった、さらなる超大型種もいます。なかには体重800kg近い個体も確認されているとのこと。これもグランドピアノにたとえるなら、2台分ということになるでしょう。さすがに世界ともなればスケールが違います。

一方、クマの仲間ではもっとも小型で軽量級なのが、ミャンマーやマレー半島、タイなど東南アジアの森林地帯に分布するマレーグマです。オスで体重およそ27〜66kg。小型の個体で小学校低学年生くらい、大型の個体でも細身の大人1人分くらいの重さしかありません。

クマ科の体重比較

最小種のマレーグマと比べると、最大種のホッキョクグマやコディアックヒグマは、平均でも10倍近い体重差があります。

アメリカクロクマ:体長 約1.2〜2m、体重 60〜250kg
ヒグマ:体長 約1.8〜2.8m、体重 100〜600kg
ツキノワグマ:体長 約1.2〜1.8m、体重 60〜150kg
ホッキョクグマ:体長 約2〜2.8m、体重 300〜800kg
マレーグマ:体長 約1〜1.4m、体重 25〜65kg
アンデスグマ:体長 約1.2〜2m、体重 60〜175kg
ナマケグマ:体長 約1.4〜1.9m、体重 55〜145kg
ジャイアントパンダ:体長 約1.2〜1.9m、体重 70〜160kg

木の幹をへし折るパワーの持ち主

重量級のクマが本気を出したときの力はケタ違い。剛腕の一撃で太い木の枝をへし折ります。ヒグマが軽自動車を転がしているところを目撃された例もあります。ふっくらとしてどこか愛らしい見た目とは裏腹に、クマの体には圧倒的なパワーが詰まっているのです。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 クマの話』監修:山﨑晃司

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 クマの話』
監修:山﨑晃司


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世界中数多くの動物園で飼育され、アニメや漫画、ファンシーキャラクターのモチーフとしても起用されることの多い人気の動物「クマ」。
最近では日本全国で目撃が相次いで発生したり、温暖化の影響で冬眠をしないクマも確認されたりすることから、話題に事欠かない今大注目の動物です。

しかし、ペットとして飼うことは難しく、ときに人を襲う恐ろしい側面も持ち合わせるクマ。
それなのになぜ人間にとって馴染み深く身近な存在に感じるのでしょうか。

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愛玩動物、猛獣、食用、ワーキングアニマルなど、さまざまな角度からクマの生態と特徴を解説し、クマの知られざる魅力に迫ります。
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