スパイスは胃腸が整う“食べる漢方薬”!? 日常に取り入れたいスパイスの効用とは【眠れなくなるほど面白い 図解 胃と腸の話】

スパイスは胃腸が整う身近な漢方薬!?

スパイスは漢方薬の原料の生薬と同じ物

料理の味を引き立てるスパイス。じつは胃や腸の健康に役立つ素材でもある、というと意外な感じがするでしょうか。「スパイスは刺激物だから胃腸に毒なのでは?」と思う方もいるでしょう。

しかし、それぞれのスパイスがもつ効用を見ると、クミンやコリアンダーには整腸作用があり、ターメリックやナツメグは消化促進に作用します。ですからそのイメージとは裏腹に「胃と腸が弱ったときこそスパイスの力を借りる」のが正解なのです。加えてスパイスには種類によって抗酸化、殺菌、鎮痛などの作用も認められているため、さまざまな健康効果も期待できます。

もうひとつ意外な話をすると、スパイスの多くは漢方薬の材料である生薬と同じものです。例えば、前述のクミンの生薬名は「馬芹」、コリアンダーは「胡荽子」、ターメリックは「鬱金」と呼ばれ、さまざまな漢方薬に使われています。これがわかると、スパイスが胃腸の不調を改善するのも不思議ではないわけです。

そこでみなさんにおすすめしたいのが、スパイスを日々の献立に取り入れ、胃や腸のケアに用いることです。いつもの料理に胃や腸を整えるスパイスをアレンジして、お好みの「胃活・腸活メニュー」を作ってみてはいかがでしょうか。漢方薬と同じすぐれた効能を安く、手軽に試すことができます。「薬膳カレー」はその一例です。

胃腸が弱ったときこそスパイス生活を

漢方薬は生薬を複数配合している

薬効があるとされる植物や果実を原料とした生薬を、複数組み合わせたのが漢方薬。

漢方薬の生薬とスパイスは同じ

漢方薬の原料となる生薬の多くは、スーパーなどで売られている「スパイス」と同じもの。

スパイス(香辛料)

・ターメリック
・コリアンダー(パクチーのこと)
・クローブ
・シナモン など

漢方で使う生薬

・ウコン
・胡荽子(こずいし)
・丁字(ちょうじ)
・桂皮(けいひ) など

スパイスは胃と腸にうれしい作用がいっぱい

漢方薬の原料にも使われるスパイスの中には、胃と腸にもうれしい効能があるものがたくさん。日々の食事や飲み物にちょい足ししてみてください。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 胃と腸の話』著:福原 真一郎

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 胃と腸の話』
著:福原 真一郎

『眠れなくなるほど面白い 図解 胃と腸の話』
【Amazonで購入する】

『眠れなくなるほど面白い図解シリーズ』健康ジャンルの最新作!
胃と腸を整えれば、あらゆる不調はみるみる良くなる!
食事など、体に入るものの入口である胃、消化吸収の要である腸、その本来の力を取り戻すための効果絶大な方法だけを大公開!

太りやすい、病院に行ってもわからない慢性的な不調がある、疲れがすぐに溜まる、など、そんな悩みの原因は“胃と腸”が疲れているからかもしれません。また、胃と腸はメンタルとも密接に関わりがあり、痛みや不快症状が出やすい内臓でもあります。そんな胃と腸の状態が回復することで、その他の内臓や全身の機能がみるみるよみがえり、肥満、健康診断の数値、疲労感などが消えていきます。
本書では、そもそも胃と腸の働きとは?といった基礎知識から、みるみる痩せる本来の胃の大きさに戻す方法、胃腸が一気に整う漢方や薬膳、さらにすごいスパイスカレーなども紹介。さらに過敏性腸症候群を改善するための座り方など、効果的な方法を厳選して紹介します。
さらに今の自分はどんな状態なのか簡単にわかるチェック法なども掲載し、自分の体と向き合えます。
どれも簡単にできる方法ばかりなので、ストレスで胃と腸の調子がよくない、なんとなく不調が続いている、という方にはぜひ手に取って頂きたい一冊です。

この記事のCategory

オススメ記事

インフォテキストが入ります