スポーツDXを活用したまちづくり「マチスポ」 石垣市に本格導入

石垣市(市長:中山 義隆)、西日本電信電話株式会社 沖縄支店(支店長:古江 健太郎、以下、NTT西日本)、株式会社NTTSportict(代表取締役社長:中村 正敏、以下、NTTSportict)は、2024年7月以降、スポーツDXによるまちづくり「マチスポ」を実証してまいりました。 このたび、3者は実証期間中に得られた成果を踏まえ、2025年7月1日(火)より「マチスポ」を本格導入することを決定いたしました。 マチスポは、AIカメラや映像配信技術を活用し、地域のスポーツ活動を見える化・共有することで、「スポーツの映像化」「スポーツ情報の発信」「スポーツ施設のDX」を実現し、地域で暮らす人々がいきいきと活動・交流できるきっかけを創るまちづくりプロジェクトです。住民が日常的にスポーツに親しみやすい環境を整えるとともに、自治体・団体・企業が連携し、持続可能な地域づくりを実現することを目的としています。 今後、3者は「マチスポ」を本格導入することで、スポーツの映像化を通じた石垣市の魅力の発信、市民のスポーツ参画の推進、スポーツ教育の高度化を支援し、石垣市スポーツ推進計画(2020 年 3 月石垣市)で掲げる「スポーツによる地域活性化」「スポーツ施設の有効活用」の実現をめざします。 6月13日に実施された本格導入発表記者会見(左から、NTTSportict中村社長、石垣市中山市長、NTT西日本沖縄支店古江支店長 【本格導入後の展開】 本格導入後は、以下の施策を順次拡大する予定です。 ● 大会配信の標準化:石垣市内で行われる公式・地域大会を継続的にライブ配信する ● 住民参加型の応援プラットフォームの更なる拡充:会場に応援に行けない選手のご家族や関係者などが配信を視聴し、チャット機能や応援スタンプなどを活用することで、オンラインで応援する文化の定着を図る ● 合宿・招致チーム向けサービスの更なる展開:スポーツ大会の映像を関係者に提供することで、試合の振り返りや技術指導を支援する(アルバイト×合宿の取り組みを強化) ● 大会を開催し、新たなスポーツ機会の創出(マチスポカップの実施等) ● スポーツDXを活用した遠隔指導:指導者の渡航費等の負担軽減や指導者が来島しなくても高水準の技術指導が受けられる環境を整えるため、市民を対象としたイベントや講習会を実施する 【今後の展望】 3者は、石垣市民の皆さまのご意見・ご要望を取り入れながら、スポーツ大会の運営・配信や新たな大会の創出(マチスポカップの実施)などを積極的に展開し、利用者利便の向上や石垣市の社会・経済の活性化をめざしていきます。 本取り組みが、スポーツDXを活用した“共創型のまちづくり”の優良モデルとして、地域社会の課題解決に資する新たな公共インフラとなるべく「マチスポ」の拡大を進め、地域コミュニティの活性化をめざしてまいります。 【これまでの主な取り組み(実証期間:2024年7月~)】 ○AIカメラの設置と映像配信 石垣市内の主要なスポーツ施設にAIカメラを設置し、試合や練習の自動撮影・配信を実施しました。 ● 石垣市中央運動公園総合体育館 メインアリーナ:AIカメラ2台、スコアボードカメラ2台、固定カメラ1台を設置 サブアリーナ:AIカメラ1台、スコアボードカメラ1台を設置 ● ロートスタジアム石垣(石垣市中央運動公園野球場) 野球専用AIカメラ(ホーム側1台、センター側1台)、スコアボードカメラ1台を設置 ● サッカーパークあかんま AIカメラ1台を設置 各施設で撮影された映像は、「マチスポ石垣市ポータル」を通じて、リアルタイムで配信され、地域住民や関係者がオンラインで試合や練習を観戦・応援できる環境を整備しました。 また、「マチスポ石垣市ポータル」では、試合や練習のライブ配信機能だけでなく、視聴者が応援コメントを投稿できる機能も提供し、地域コミュニティの活性化に取り組みました。撮影された映像はアーカイブとして自動で保存され、選手や指導者の技術向上にも活用されています。 ○地域に密着した大会配信 ・市長杯(高校女子サッカー大会)・ユーグレナカップ(バスケットボール)・沖縄県新人戦(バレーボール)など 実証期間中、カメラを設置した3施設で開催したさまざまな大会を撮影・配信しました。これまで映像化されてこなかった試合を撮影・配信することで、選手、監督や大会関係者、選手のご家族はもちろん、石垣島以外から大会や練習に来られた方にも活用していただくことができました。 ○石垣市民のスポーツ技術の向上に向けた撮影配信 撮影した映像は、大会の配信だけでなく、さまざまなスポーツ団体の練習にも活用されました。強豪校として全国的に有名な石垣市の中学校のマーチングバンド部の練習や子どもたちへの指導、社会人チームの練習等、さまざまな場面でAIカメラなどによる自動撮影が活用され、スポーツ技術の向上に繋がりました。 ○スポーツイベントの開催「第1回マチスポカップ」 2024年10月、ロートスタジアム石垣で、市内の小学生を対象とした学童野球大会「第1回マチスポカップ」を開催しました。野球専用のAIカメラ等を活用し、大会全試合の模様を自動撮影・ライブ配信しました。2日間で延べ1,600名以上が視聴し、多くの応援が寄せられました。本大会を通じて、市民のスポーツ参画の推進と市民の交流により地域スポーツの活性化に繋がりました。 参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000225.000076870.html ○地域メディアと連携したバレーボール大会の配信 2024年12月に開催した「第69回沖縄県高等学校新人バレーボール大会」では、AIカメラを用いて、大会全試合を自動撮影・配信しました。また、地元ラジオ局「FMいしがきサンサンラジオ」と連携し、有人カメラを組み合わせたマルチアングルでのライブ配信を実施しました。ラジオパーソナリティ等による実況・解説や選手インタビューを交えることで、臨場感のある中継を行いました。 本大会のオンライン観戦者数は延べ約21,500人、総視聴回数は約38,000回を記録し、配信ポータルサイトには応援コメントや応援スタンプが約35万件寄せられました。地域メディアとの連携を通じて、マチスポに関する市民の認知度の向上に繋がりました。 参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000232.000076870.html ○合宿・遠征受け入れの強化 島外からのスポーツ合宿や遠征チームに向け、映像配信による付加価値を提供しました。これまで映像化されなかったスポーツ強豪校(青森山田高校サッカー部等)と地元高校生との試合をライブ配信しました。また、撮影した映像は技術指導にも活用されました。AIカメラによる自動撮影とオンライン配信を通じて、島外の関係者やファンが練習・試合の模様をリアルタイムに視聴できる環境を整備し、スポーツツーリズムの加速に繋がりました。 表彰式の様子 また石垣市は、「アルバイト×合宿※」活動に「スポーツDX」を取り入れることで、合宿メニューの魅力の更なる向上を図っています。こうした取り組みは、2025年1月にスポーツ庁の「スポーツ・健康まちづくり 優良自治体表彰 ゲスト特別賞」を受賞しました。 ※スポーツ合宿で来島する高校生・大学生を対象に、アルバイトと合宿を両立できる合宿メニューを提供することで、産業を支える働き手の確保・地域交流を通じた関係人口の拡大をめざす取り組み ※参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000236.000076870.html 【利用者から寄せられたご意見等】 実証中、利用者へのアンケート調査を行い、90%以上の利用者にご満足いただけました。 ●マチスポに対する満足度は、72%の方が満足と回答。 ●やや満足も含めると94%の方が満足に感じている。 ●90%以上の方が「継続的に利用したい」「関係人口の拡大につながる」「他の競技にも展開してほしい」「パフォーマンスの向上つながる」「部活生「部活生の安心安全(見守り)に繋がる」と感じている。 アンケート期間:2024年10月4日(土)~2024年10月31日(木) 実施者:NTTSportict アンケート対象者:マチスポを利用したスポーツチームの関係者、保護者、観客など(有効回答数330人) 利用者から寄せられた主なご意見等 ●体調不良で現地での応援ができない時に画面ごしに試合が見れ応援できたのはよかった。遠方にいる祖父母や親族も観戦できるのがとてもいい!! ●子ども達の部活の試合で応援に行けない高齢者など遠くから視聴ができることがとても素晴らしい。 ●仕事やどうしても自宅から外出できない場合でも自宅や離れた場所でネット観戦できたのは凄く良かった。 ●ユーグレナカップというバスケットの大会で利用しました。島外、県外からもチームが参加するので、応援に来れない方も試合を観戦することができ、大変良かったと多数連絡がありました。ありがとうございます。 ●猛暑の中の応援ではなく、小さい子もいるので配信でリアルタイムで応援できることは嬉しいです。 ●審判をしています。ふりかえり等、客観的にみたり、共有できると大会運営の充実、競技力向上につながります。 ●チーム全体で戦術など共有でき、参加者も増えた。記録として残るので良かった。また、分析にも使える。

(別紙)○スポーツDXによるまちづくり「マチスポ」について

地域スポーツを活用したコンテンツを無理なく継続的に制作・運用できる仕組みとして、マチスポプラットフォーム(自動映像化+コミュニティ)を活用し「地域スポーツによるまちづくり」施策を点から線、そして面へと拡大していきます。
A Iカメラ等によりスポーツ施設で行われる試合などを自動で撮影、映像コンテンツ化します。また、オンラインコミュニティプラットフォームでリモート観戦環境を提供し、地域固有コンテンツを発信していきます。試合を観戦しながら応援メッセージを書き込むこともできるので、地域コミュニティの輪が広がります。

マチスポHP▶︎ https://machispo.nttsportict.co.jp/
マチスポ石垣紹介動画▶︎ https://youtu.be/jDbhInrhjTE

本件に関連する過去の報道発表
・石垣市における「「スポーツDXによる地域コミュニティ活性化をめざした取り組み『マチスポ』に関する包括連携協定」の締結について(2024年5月23日)
https://nttsportict.co.jp/topics/20240523_ishigaki/

・マチスポの実証開始に関するプレスリリース(2024年7月16日)
https://nttsportict.co.jp/topics/20240716-ishigaki/
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