Bリーグ歴代得点王①
開幕9シーズン目を迎えた国内プロバスケットボール・Bリーグ。今やその人気はプロ野球やJリーグといった“メジャースポーツ”にも引けを取らないレベルまで到達し、強豪クラブのチケットは入手困難になるほど。『ラブすぽ』では今回、そんなBリーグの歴史を過去のシーズン得点王とともに振り返ります!
【全3回の第1回】
2016-17シーズン得点王
ニック・ファジーカス(川崎ブレイブサンダース)
平均:27.1得点
記念すべきBリーグ初代得点王は、ニック・ファジーカス選手。2016-17シーズンに川崎ブレイブサンダースのエースとして活躍したBリーグの歴史に残るビッグマンです。1試合平均27.1得点という数字は、現在でもBリーグ歴代3位の数字。207センチの長身を活かしたゴール下の破壊力はもちろん、アウトサイドシュートも沈めるオールランドぶりで、川崎の攻撃はファジーカス選手を中心に展開されました。その安定した得点力がチームの勝利に直結したのは間違いないでしょう。
そのプレースタイルは、多彩なスキルセットに支えられていました。長身ながらも柔軟性に優れた動きで、インサイドだけでなくアウトサイドでも得点を生み出す能力はBリーグ史上でも屈指。特にピック&ロールからのフィニッシュは、チームのオフェンスにおける重要な武器となりました。また、コンスタントに80パーセントを上回るフリースロー成功率の高さも得点効率を際立たせています。
日本国籍を取得した後は代表の主力としてもプレー。川崎というチームだけでなく、Bリーグ全体、さらには日本代表にも、大きな影響を与えたBリーグが誇るレジェンドと言っていいでしょう。
2017-18シーズン得点王
ダバンテ・ガードナー(新潟アルビレックスBB)
平均:28.7得点
2017-18シーズン、圧倒的な得点力で新潟アルビレックスBBを牽引したダバンテ・ガードナー選手。1試合平均28.7得点という驚異的なスタッツは今なおBリーグ歴代1位の記録に君臨しています。攻撃の中心としてチームを支え続けたガードナー選手ですが、ペイントエリア内での得点力はもちろん、外角からの正確なシュートも相手にとって脅威となり、所属する新潟の得点の多くが彼を通じて生み出されました。
フィジカルに優れたプレーとスムーズなポストムーブを特徴とする彼のスタイルは、相手ディフェンダーの脅威に。特に、試合終盤におけるクラッチパフォーマンスは群を抜いており、得点源としてだけでなく、精神的支柱としてもチームに大きな影響を与えました。
新潟のファンからは「不動のエース」として愛され、「ひとりで局面を変えられる」稀有な存在としてチームを牽引。Bリーグ開幕2シーズン目にして、ガードナー選手はリーグ屈指の得点マシンとしての地位を不動のものとしました。
2018-19シーズン得点王
ダバンテ・ガードナー(新潟アルビレックスBB
平均:27.6得点
ダバンテ・ガードナー選手は、2018‐19シーズンも新潟の攻撃の中心選手として、リーグ全体で圧倒的な存在感を発揮。1試合平均27.6得点というスタッツで、2年連続得点王に輝きました。新潟のオフェンスは完全にガードナー選手が軸。その得点力はゲームの流れに変化を生み出し、勝利に直結するパフォーマンスを連発しました。
卓越したフィジカルとスキルを兼ね備えたオールラウンダーとして、ポストプレーからアウトサイドシュートまで得点パターンも多岐にわたります。相手ディフェンスを引きつけながらも自ら得点を量産し、同時にチームメイトにスペースを与えるプレーは、新潟の攻撃力を底上げしました。また、リバウンド争いでも優位性を発揮し、セカンドチャンスをもぎ取る姿も観客を魅了しました。
文・花田雪
公開日:2025.01.17