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琉球ゴールデンキングス一筋の点取り屋、岸本隆一! 多彩なオフェンスが生み出す驚異の爆発力! 〈Bリーグスター選手ガイド⑰〉【バスケ/Bリーグ】

Bリーグスターガイド⑰ 岸本隆一

開幕9シーズン目を迎えた国内プロバスケットボール・Bリーグ。今やその人気はプロ野球やJリーグといった“メジャースポーツ”にも引けを取らないレベルまで到達し、強豪クラブのチケットは入手困難になるほど。パリ五輪での日本代表の活躍、河村勇輝選手のNBA挑戦など、日本でも“バスケ熱”が高まっている中、『ラブすぽ』ではBリーグでプレーするスター選手をご紹介!

岸本隆一
琉球ゴールデンキングス
背番号:14

開幕以降、長きにわたって「東高西低」時代が続いたBリーグ。そんな中、西日本のクラブとして唯一、東の強豪クラブと渡り合ってきたのが琉球ゴールデンキングスです。過去8シーズンのうち、地区優勝は実に6度、2022‐23シーズンには悲願のBリーグ年間王者にも輝いた琉球ですが、その「象徴」と呼べるのが地元・沖縄出身の岸本隆一選手です。

アマチュア時代から「点取り屋」として知られ、地元沖縄の北中城高校時代には沖縄県大会で1試合83得点、3年時に出場したインターハイ1回戦の市立船橋戦でも48得点を挙げるなど、沖縄県屈指の高校生プレイヤーとして名をはせた岸本選手。

高校卒業後は地元を離れ、大東文化大学に進学し、4年時には日本代表にも選出。そして2013年1月、bjリーグのドラフト会議で琉球から指名を受け、地元に返り咲きます。

実質的なルーキーイヤーとなった2013‐14シーズン、岸本選手は47試合出場で平均11.3得点を挙げ、bjリーグの新人賞を獲得。さらに同年ファイナルでは秋田ノーザンハピネッツを相手に34得点をあげてプレーオフMVPも受賞。

以降もbjリーグを代表する選手として、リーグ日本人最多タイ記録の1試合41得点や、bjリーグラストイヤーの王座獲得などに貢献しました。

Bリーグ開幕後も、コンスタントに1試合平均10得点前後をマークし続けながら、今なお「琉球のエース」として活躍を続ける岸本選手ですが、最大の魅力はやはり「バリエーション豊富な得点パターン」。高確率の3ポイントはシュートレンジも広く、ラインからステップバックして放つ、いわゆる「ディープスリー」も度々決めています。クイックリリースも得意で、相手ディフェンスが警戒してもなかなか止められるモノではありません。

岸本選手の身長は176センチ。バスケ選手としてはかなり小柄な部類になります。しかし、岸本選手はアウトサイドのみならず、カットインからゴール下に果敢にアタックして得点を決めることも可能。オフェンスパターンに選択肢が多いゆえに、爆発的な得点力が生み出されると言っていいでしょう。

日本に限らず、プロバスケットボールの世界は「移籍」が盛んで、同一チームで長年プレーする選手は一握り。しかし岸本選手は、bjリーグ時代も含めると実に13シーズンにわたり、琉球でプレーを続けているフランチャイズプレイヤーです。

それこそが、岸本選手が琉球に必要とされ、ブースターからも愛されている最大の証と言えるのではないでしょうか。

文・花田雪

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