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手がかりの少なそうな白骨死体!鑑識が身元を確認する方法とは?【科学捜査】

頭蓋骨と骨盤で性別を判定

白骨死体から性別を見分けるポイントは20ヵ所以上もありますが、特に頭蓋骨と骨盤に集中しています。例えば、脳が収められている空間をつくる脳頭蓋で比較してみると、男性は頭頂部が発達した型(頭頂型)で、女性は前頭骨が発達し突出した型(前頭型)です。

また、男性の頭蓋骨はより強固で凸凹でごつごつした感じなのに対し、女性は繊細で凸凹が少ないのです。

この他、眉弓や眉間、乳様突起、下顎骨、側頭骨の頬骨突起後根部、頬骨弓部などで差が見られます。頭蓋骨による性別判定の正解率は約90%といわれています。

骨盤は、頭蓋骨よりも性差が顕著です。男性の骨盤は、全体的に頑強で骨の厚さもあり、高さもあり幅が狭い形をしています。骨盤縁(骨盤上口)はハート形をしており、女性と比べるとより小さくできています。一方、女性の骨盤は、男性よりも骨の厚さが薄く、高さが低く幅が広い形態をして、骨盤縁は卵円形でより大きくなっています。

幅広い形態をしているため、恥骨弓(恥骨下角)は女性のほうは90度以上でU字型をしています。坐骨と恥骨に囲まれた閉鎖孔は、男性は円型、女性は三角形であり、骨盤上部にある仙骨を前から見ると、男性は幅が狭く長く、女性は幅が広く短くなっています。

また、頭蓋骨のつなぎ目(縫合)を見ると、±10歳程度の推定幅で推定が可能です。恥骨の結合面や歯の摩耗など、できる限り多くの骨から総合的に年齢を推定します。

身長は、上腕骨や大腿骨の手足を構成している長管骨から統計的に割り出した身長推定式によって推定することができます。

出典:『図解 科学捜査』監修/山崎昭

【書誌情報】
『図解 科学捜査』
監修:山崎昭

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