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どんなに顔を変えても無駄!?防犯カメラの顔を導きだす驚きの技術【科学捜査】

顔の特徴点を引出し、防犯カメラ画像と照合

鮮明化した防犯カメラの映像が被疑者と同一か否かについて、顔の異同識別を行う必要があります。顔の異同識別は防犯カメラの映像と同じ角度の写真が必要となるため、被疑者写真から3Dの顔画像を作成する必要があります。

3D顔画像データの作成には「顔の特徴点」を利用します。この特徴点とは顔の解剖学的な特徴をいい、顔の構成は眼窩部、鼻部、頬部のように8ヵ所に分類され、それぞれについて上眼瞼(上まぶた)、鼻背部のように細分化されています。

人間の顔には256ヵ所におよぶ特徴点があります。これらの特徴点を三角測量の要領で計測し位置関係を割り出して、顔の3D画像を作成します。

できあがった3D画像と鮮明化した防犯カメラの映像とを重ね合わせ、それぞれの顔の特徴点が矛盾なく整合するかを検証します。各特徴点の座標が一致し、統計学的に同一人物と判定できるか誤差を踏まえて解析し、矛盾点が見つからなかったとき、初めて両者が同一人物だと認められるのです。

なお、顔の骨格に由来する特徴点は整形手術でも変えられないため、整形や体形変化は通用しません。

英国人女性を殺害し、整形を重ねながら逃亡した市橋達也受刑者、丸顔から痩せて細面に変わっていたオウム真理教の菊池直子元信徒など、手配写真と逮捕時の人相が大きく変わっている例は少なくありませんが、どんなに表面的に変貌していても、特徴点を用いた顔写真で解析すれば、異同識別は可能となります。

出典:『図解 科学捜査』監修/山崎昭

【書誌情報】
『図解 科学捜査』
監修:山崎昭

科学捜査は驚くほど進化している。血液や指紋・DNA鑑定、顔認証システム等の画像解析やインターネットを駆使した情報分析など、微細な証拠から犯行の立証、犯人逮捕に結びつけている。刑事ドラマや推理小説などで活躍する科学捜査の実体、その最先端の技術、方法など全貌を図解で徹底紹介!微細な証拠も大いに真実を語る、犯罪は絶対に見逃さない。