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アメリカ議員より報酬が高い!日本の国会議員や地方議員が世界一の高待遇の理由とは?【経済とお金の話】

日本の政治家は世界一の高待遇!

日本は国会議員も地方議員も、「世襲議員」だらけですが、理由はいろいろあるようです。選挙で当選するには、「地盤(地元後援会組織など)」「看板(先代からの知名度)」「カバン(政治資金管理団体の資金)」の3バンが大事とよくいわれますが、特に強みはカバンでしょう。政治家の資金管理団体は「無税」で身内に引き継げるので、親から子への「無税での相続」が行えるのです。

なお、2006年に『週刊現代』が報じて発覚した事件では、小沢一郎衆院議員の政治団体「陸山会」がゼネコンから得た6億円余の政治献金で土地を購入し、小沢議員の個人名義で登記していたことが問題になりました。建前上は政治家個人への献金は禁止ですが、政治団体経由であれば、個人資産の形成も図れるゆえんなのです。

心理学で有名な「ザイアンスの法則」には、「人は、会えば会うほど好意をもつ」という単純接触効果が謳われています。街中に張り巡らされた選挙ポスターが、昔から馴染みのある議員に似た顔立ちだったり、姓名が同じだったりすれば、親近感も湧くので、世襲であるほど当選に有利かもしれません。しかし、何が何でも自分の選挙地盤を
身内に継承させたい―― といった親心が働くのは、「議員が高待遇だから」ともいわれます。

国会議員などは、アメリカの議員よりはるかに報酬も高く、各種議員特権もいろいろ享受できます。地方議員の報酬も、外国ではボランティア報酬がふつうですが、日本ではやはり好待遇です。左頁にあるように、国会議員は最低でも年間4千万円の報酬が得られるし、地方議員なら、年間80日前後ほど、ちょっと議会に顔を出すだけなので暇なのに、悠々たる報酬が貰えるからです。

出典:眠れなくなるほど面白い 図解 経済とお金の話

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 経済とお金の話』
神樹 兵輔 著

日本社会をとりまく環境は日々変化を続けています。特にここ数年、令和の時代に入って、日本も世界も大きな変化が起こっています。日本の経済を知ることはイコール「世界や社会の今」を知ることにもなります。本書は〝経済のことは難しくてよくわからない〟というような人たちに向け、最低限知っておきたい経済の基本を身近なテーマと共に解説、読み解く一冊です。行動経済学から、原価や流通や利益のしくみ、生活に密着した経済の疑問や問題点など、いま知っておきたい経済やお金のことを、図とイラストでわかるやすく解説していきます。経済のしくみや原理原則を理解しないまま日常生活を過ごしていると損をしてしまうことになってしまいます。賢く今の世の中を生き抜くためには、世の中の動きやそこに潜む経済のメカニズムを理解することは必要不可欠なものです。

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