うまくいっている人に気持ちよく教えてもらう魔法
教えるほうも気持ちよく聞きたいことを教えてくれる
海外旅行好きな知り合いとの会話のなかで、「この間、アジアのリゾートに行ったとき、リーズナブルなのに最高のホテルを見つけちゃった」という話が出たとします。あなたも近々、海外旅行を予定していて、いいホテルの選び方や安くて美味しいレストランを探す秘訣をうまく聞き出したいところです。質問して快く答えてくれればいいのですが、相手が苦労して得たノウハウだけに簡単には教えてもらえないかもしれません。
そんなときは質問形式でホメるのが有効です。
やり方としては「さすが海外旅行慣れしている人は、ホテル探しも上手なんですね」と最初にホメ言葉をかけます。それから「安くていいホテルを探すコツは何ですか?」とか「おすすめの航空会社は?」などと目的の秘訣を聞き出すようにします。どんな優秀な人でも他人から認められたい(承認欲求)というのが本音なので、うまくおだててあげましょう。それでも教えてくれない人には、仮定質問を追加します。 「もしかして異常にコミュ力が高くて地元の人から教えてもらえちゃうとか?」という具合です。「もしかして」と仮定として質問している分、相手のガードもゆるんできます。すると、少し核心に迫って質問したところで、答えてもらえる可能性は高まるのです。
相手を気持ちよくさせながら、聞きたいことを引き出せるウィンウィンテクといえるでしょう。
相手に気持ちよく物事を教えてもらうには
「あんなに難しい案件をスピーディに終わらせるとは本当にすごいですね!」
「ありがとう!あれは準備にとても時間をかけたからきっとうまく進められたんだ」
【まずはホメて気持ちよくなってもらう!】
「どんな準備を、どう優先順位を決めてどれだけ時間をかけたのですか?」
「まずは全体を俯瞰してみて、その後にいくつかカテゴリー分けをしていって…」
【話しやすい雰囲気になったら質問!】
「もしかして、まずは調査から入って、いろいろな現場を回ってみたんですか?」
「いや、それは早いかな。まずは組み立てから…」
【あまり教えたがらない雰囲気なら仮定質問を!】
【出典】『白魔法の心理学』監修:渋谷 昌三
【書誌情報】
『白魔法の心理学』
著:渋谷 昌三
人間心理を40年以上研究してきた著者が導き出した心理学の真髄!相手の心を傷つけずに動かしたり、自分の身を守る“白魔法の心理学”を身につければ、誰でもストレス0で生きられる!
仕事、家族、友人、知人など、あらゆる人間関係でトラブルやストレスは付きものです。
いつもなんとなく笑顔で流しているけど、思い返してみると「あれ?あの発言って……」とイライラしたり、悲しくなったり、ということもあるかもしれません。
でも、優しい人ほど「何か言って相手を傷つけたくないし、自分は大丈夫」など、自分を納得させる理由を作ってしまいがち。
さらに、誰かに頼られたら助けてあげたいし、その人のためになるなら自分が多少つらくてもやってあげよう、と考える人もいます。でも、お礼も言ってもらえなかったり……。
そういったことを繰り返していると、知らないうちにだんだんと心が疲れている状態になっていることも。
そんな誰かを傷つけたくないけど、ストレス0で自分の心も楽に生きたい、という人に向けて、心理学を40年以上研究してきた著者がたどり着いた、周囲の人も自分の心も癒す”白魔法の心理学”を紹介します。
『NOメリットで相手に親切にしたら”好意の返報性”で100%親切が返ってくる』『悪口を言ってくる人には”自己開示の法則”で距離を縮めると悪口を言われなくなる』など、誰とでもコミュニケーションがうまくいくちょっとした心理テクニックが満載です。
人間関係に悩んでいたり、より良くしたい人にはぜひ読んで頂きたい一冊です。
公開日:2025.03.06
