小さな親切を重ねて相手から好かれる魔法
人に親切にしてあげるとやがて自分に返ってくる
「情けは人のためならず」ということわざをご存じですか?
多くの人が「人に情けをかけて助けるのは、その人のためにならない」という解釈を信じているようで、誤用しやすい言葉の一つです。本当の意味は「人に親切にすると巡り巡っていつかは自分に返ってくる」というポジティブな言葉なのです。
さて、普段から頼りがいのあるあなたは、後輩から好きな異性がいて、どうしたらいいかと相談されました。そんなときはまさに「情けは人のためならず」と、その異性の相手に親切にしてあげるようアドバイスするのがいいでしょう。
なぜなら、相手に親切にすることで好意の返報性という効果が期待できるからです。好意を示すとその相手からお返しのように好意を示してもらえるという心理効果を狙うわけです。実際に後輩が「好きです」という態度を示したら、相手からも好きになってもらえる可能性があるのです。意中の相手が何か困っている状況に遭遇したらすかさずにじり寄っていって、助け船を出してあげる。どこか旅行や出張などに行くたびにお土産を渡す。こんなふうにまめに親切を続けていれば、いずれはカップル誕生につながるかもしれません。
もちろん、後輩にアドバイスして大きな情けをかけたあなたにも、その際には大きな見返りが期待できることでしょう。
好意には好意が返ってくる「好意の返報性」
「あなたの頑張り屋さんなところ、本当に尊敬します!いつも目が離せません!」
「今までは気がつかなかったけど、この人はとても素敵な人なんじゃないかな」
素直に好意を伝えてみよう!
「この前なくし物をしたときは一緒に探してくれて本当にありがとう! お礼にこのお菓子を受け取ってほしいな」
「なんだか必死で探していたからお手伝いしたかっただけなのにうれしい!」
親切には真心が返ってくる!?
「この前あいつ、ホントにダメでさぁ…」
「自分の陰口を言われているな…あの人とはかかわるのをやめておこう」
悪口などを聞くと「嫌悪の返報性」も
【出典】『白魔法の心理学』監修:渋谷 昌三
【書誌情報】
『白魔法の心理学』
著:渋谷 昌三
人間心理を40年以上研究してきた著者が導き出した心理学の真髄!相手の心を傷つけずに動かしたり、自分の身を守る“白魔法の心理学”を身につければ、誰でもストレス0で生きられる!
仕事、家族、友人、知人など、あらゆる人間関係でトラブルやストレスは付きものです。
いつもなんとなく笑顔で流しているけど、思い返してみると「あれ?あの発言って……」とイライラしたり、悲しくなったり、ということもあるかもしれません。
でも、優しい人ほど「何か言って相手を傷つけたくないし、自分は大丈夫」など、自分を納得させる理由を作ってしまいがち。
さらに、誰かに頼られたら助けてあげたいし、その人のためになるなら自分が多少つらくてもやってあげよう、と考える人もいます。でも、お礼も言ってもらえなかったり……。
そういったことを繰り返していると、知らないうちにだんだんと心が疲れている状態になっていることも。
そんな誰かを傷つけたくないけど、ストレス0で自分の心も楽に生きたい、という人に向けて、心理学を40年以上研究してきた著者がたどり着いた、周囲の人も自分の心も癒す”白魔法の心理学”を紹介します。
『NOメリットで相手に親切にしたら”好意の返報性”で100%親切が返ってくる』『悪口を言ってくる人には”自己開示の法則”で距離を縮めると悪口を言われなくなる』など、誰とでもコミュニケーションがうまくいくちょっとした心理テクニックが満載です。
人間関係に悩んでいたり、より良くしたい人にはぜひ読んで頂きたい一冊です。
公開日:2025.03.11
