優柔不断な人にスパッと決断させてあげる魔法
選択肢を減らしてあげることで選びやすくなる効果を狙う
友人や恋人の買い物につきあったとき、あれこれ悩んだ末、何を買ったらいいのか決められないという局面に遭遇したことはありませんか?
決断力のない人というのは、いろいろな選択肢がありすぎると、何を選んだらいいかわからないという状況に陥ることが多いのです。
そんなときは、そばで見ていたあなたがいいと思ったもの2つを選択肢として挙げてしまい、「これとこれがあなたにピッタリだから、どちらか一つを選んだら?」と提案してあげましょう。
ここではせっかく買い物に来たのだから「買わない」という選択肢を消して、どちらかを選んでもらえるように誘導します。人は与えられた選択肢のなかだけで物事を判断しやすいという傾向があります。これは誤前提暗示と呼ばれるもので、ダブルバインドという心理テクニックの一種です。
応用技としては、相手を説得する際にも活用できます。やり手セールスマンが使う手として、お客さんに「買わない」という選択肢を持たせないためにいきなり「AとBのどちらにしますか?」と提示して、相手に考える暇を与えずにどちらか片方を選ばせてしまうやり方があります。
ちなみに、あなたが相手に二者択一のうち選んでほしいものがあったら、それを2番目に提案してみましょう。人は後に言われたほうを選択したくなるという新近化効果が発揮されるからです。
優柔不断な相手に効果的 2つの選択肢
「素敵なものがありすぎてどうしよう。どれにすればいいのか決められない…」
「そうね…まずは欲しいアイテム2つを挙げてみようよ」
あまりに漠然としているならアイテムを2つ提案
「うーん。まずはブラウスと春に着るアウターかな… 」
「OK!まずはブラウスから選んでみようか」
「ブラウスはシンプルな形で…」
「シンプルな形だとこの落ち着いた色かこちらの明るい色、どっちもあなたに似合うと思うよ」
「ありがとう!そうね…明るい色にする!」
2つの選択肢のうち、選ばせたいほうを後に提案すると後者を選択する可能性が大!
【出典】『白魔法の心理学』監修:渋谷 昌三
【書誌情報】
『白魔法の心理学』
著:渋谷 昌三
人間心理を40年以上研究してきた著者が導き出した心理学の真髄!相手の心を傷つけずに動かしたり、自分の身を守る“白魔法の心理学”を身につければ、誰でもストレス0で生きられる!
仕事、家族、友人、知人など、あらゆる人間関係でトラブルやストレスは付きものです。
いつもなんとなく笑顔で流しているけど、思い返してみると「あれ?あの発言って……」とイライラしたり、悲しくなったり、ということもあるかもしれません。
でも、優しい人ほど「何か言って相手を傷つけたくないし、自分は大丈夫」など、自分を納得させる理由を作ってしまいがち。
さらに、誰かに頼られたら助けてあげたいし、その人のためになるなら自分が多少つらくてもやってあげよう、と考える人もいます。でも、お礼も言ってもらえなかったり……。
そういったことを繰り返していると、知らないうちにだんだんと心が疲れている状態になっていることも。
そんな誰かを傷つけたくないけど、ストレス0で自分の心も楽に生きたい、という人に向けて、心理学を40年以上研究してきた著者がたどり着いた、周囲の人も自分の心も癒す”白魔法の心理学”を紹介します。
『NOメリットで相手に親切にしたら”好意の返報性”で100%親切が返ってくる』『悪口を言ってくる人には”自己開示の法則”で距離を縮めると悪口を言われなくなる』など、誰とでもコミュニケーションがうまくいくちょっとした心理テクニックが満載です。
人間関係に悩んでいたり、より良くしたい人にはぜひ読んで頂きたい一冊です。
公開日:2025.03.12
