まったく稼げない人が約8割という厳しい世界
動画投稿サイト「YouTube」に自作の動画をアップして、その動画の広告収入で稼いでいるYouTuber。動画内にYouTuber自身が出演していることが多いので、知名度が高まると、有名人として人気を得るようになります。子供や若者世代にとっては、テレビに出ている従来の芸能人よりもYouTuberのほうが憧れの対象であることも多いのです。
実際にYouTuber になりたいと考える若者がたくさんいます。YouTuberを専門にマネジメントする事務所も生まれました。YouTubeで広告収入を稼ぐためには、YouTubeのパートナープログラムに申し込まなければなりません(18歳以上という年齢制限あり)。自分のチャンネルの過去12か月の総再生時間が4000時間、チャンネル登録者数が1000人に到達していて、審査を通過すれば、広告収入が得られます。
動画が1回再生されるごとに0.02~0.2円の収入が入ります。仮に0.02円だとすると1つの動画が10万回再生されてもわずか2000円の収入です。YouTuber専業で生計を立てるとしたら、もっとたくさん再生される動画をコンスタントにアップする必要があります。
月に100万円以上稼ぐ人気YouTuberもたしかに存在しますが、YouTubeに動画を上げている人の約8割は月の収入が1000円未満です。
特別な資格がなくても、誰でも始められる職業ですが、大金を稼ぐYouTuberになるのは、かなり険しい道といえます。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 職業と給料の話』
【書誌情報】
『図解 職業と給料の話』
著者:高田晃一
「あの人はどれくらい稼いでいるの?」「不況でも安定して働ける職業は?」「稼げる職業とは?」国家公務員、警察官、YouTuber、インスタグラマー、新聞記者、Webデザイナー、弁護士、介護福祉士、歯科医師、美容師、料理人、プロスポーツ選手ーーさまざまな職業のリアルと給料を知ることで、あなたのキャリアと将来が見えてくる!
公開日:2022.04.14