つまづいたら「方向性が間違ってないか?」を検証する
気力もあるし、頭もよく働く。仕事のプライオリティ(優先順位)も間違いないし、人生の目標も、仕事の目的も、どちらもはっきりしている。
ところが、どうも今ひとつ仕事の効率が上がらない。期待どおりの成果が出ず、時間の無駄ではないか。そんな不安を抱くことがあります。
そんなときは、「努力の方向性は間違っていないか?」をチェックしましょう。
方向性を間違えていると、ただ同じ場所でジタバタするだけになりがちです。
とくに多いのが、「中期目標を達成するために頑張っていたのに、じつは、まだ短期目標が達成できていなかった」という場合です。
たとえば、中期目標のつもりで取り組んでいる、重要なプレゼン用のレジュメ作成の作業が、なかなか進まず、白紙のまま、ということがあります。
そんな時は、「このままレジュメ作成に向き合っていてもいいのか?」と考えるのです。
もしかしたら「本やネットでレジュメ作成のための下調べをする」という短期目標が、まだ達成されていないのかもしれません。
つまり、努力の方向性が間違っているために、時間の無駄になっているのです。
そんなときは、とりあえず中期目標をわきに置いて、短期目標に立ち返ることが必要です。それさえクリアすれば、中期目標も達成できるはずです。
仕事に行き詰ったら、「今、何をなすべきか?」を考えてみることが重要です。そのことで逆に、「今、やらなくてもいいこと」を見つけられれば、気持ちも楽になるはずです。
【出典】『面白いほど役に立つ 図解 超一流の時間力』
著者:安田 正 日本文芸社刊
執筆者プロフィール
安田 正(やすだ ただし) 株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役。早稲田大学グローバルエデュケーションセンター客員教授。英語のほか、ロジカル・コミュニケーション、プレゼンテーション、対人対応トレーニング、交渉術などのビジネス・コミュニケーションの領域で、上場企業、官公庁を中心に1700の会社、団体でのセミナー講師、コンサルタントとしての指導実績を持つ。また東京大学、京都大学、一橋大学でも教鞭を執る。
終わらない仕事から即解放!時間を味方に付けると、あなたの夢が実現する!毎日がワクワクしてくる魔法の時間管理術。70万部の大ベストセラー『超一流の雑談力』(文響社)で人気のコンサルタント、安田正が成功を手に入れるための時間管理のコツを解説。仕事効率をUPさせるスキルとは?やる気あふれる1日にするには?目標・計画を達成させるには?など、5つの目的別に、超一流の人が実践している「時間ルール」をわかりやすく図解しました。時間に追われたくない人、仕事を楽しみたい人、夢を実現させたい人、必読の書。
公開日:2022.10.07