清潔すぎる生活はむしろ体を危険にする !?
多少の不衛生は免疫的には必要
近年、新型コロナウイルスが猛威を振るったこともあり、日常的に抗菌・除菌を徹底する人が多く見られます。身の回りをつねに清潔に保つことはとてもよいことのようにとらえられがちですが、実際には衛生的にそれが必ずしも正しいわけではありません。むしろ清潔すぎるがゆえに、過度なアレルギー反応を起こしやすくなっている場合もあるのです。
細菌やウイルス、寄生虫などは、人間にとって病気の原因になるものたちです。とはいえ、適度にそれらと接することによって免疫系が鍛えられ、よい効果をもたらすことも確かです。そのため、あまりに清潔な環境で育つと、それらと触れる機会がなくなり、耐性がつかないままになってしまいます。この状態では、病気やアレルギーの原因になるものと接したときに、過剰な免疫反応が出やすくなるのです。
また、人間の健康には微生物の存在が欠かせません。体内には多くの微生物が存在し、共生しています。過度に清潔な状態を保っていると、その微生物さえも排除してしまい、逆に不健康を招くことになってしまいかねません。
清潔は徹底すればいいというものではなく、むしろ、多少の汚れは気にしないほうがいいのかもしれません。やりすぎない、ある程度の清潔を保つことを意識しましょう。
清潔すぎると免疫がつかない
極端に清潔すぎる環境に身を置いていると、細菌やウイルス、アレルギーのもとになる物質に敏感になり、体にひどい症状が出ることも。ある程度の汚れは気にしないでおくことで、それに対する免疫がつく!?
どの程度清潔ならいい?
手洗いをあまり神経質にする必要はない。帰宅時や食前、トイレ後など、必要時にするだけでも十分。
消毒液や除菌ジェルなどは、手を洗えない場合の代用として使用する。併用するのは過度の場合もある。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 毒の話』監修:船山 信次
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 毒の話』
監修:船山 信次
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公開日:2025.03.08
