蒸留酒の中でよいお酒、悪いお酒
内臓脂肪を減らすなら果汁割は×
肝臓が体内に摂取されたアルコールを分解するとき、内臓などに蓄積された糖質をエネルギー源として使います。このため糖質の少ないお酒を選ぶなどして余計な糖質をとらず、飲むお酒の量も適量を守っていれば内臓脂肪は減っていきます。
糖質が少ないお酒の代表格は、焼酎やウイスキー、ブランデー、ウォッカなどの蒸留酒です。糖質がゼロなので、内臓脂肪が気になる人でも気兼ねなく飲むことができます。ただ焼酎を果汁や甘いシロップで割ったチューハイ系はNG。果糖は糖質類の中でも吸収スピードが速いので、血糖値の急上昇を招きます。インスリンの分泌量が多くなり、結果的に中性脂肪が増えてしまいます。余計な糖質をとらないためにも水割りやお茶割りで飲むようにしましょう。
また、赤ワインは豊富に含まれたポリフェノールが活性酸素を除去してくれます。含有糖質量も赤ワインは100ミリリットル当たり1・5グラムで比較的少なめ。ちなみに白ワインの糖質量は2グラムです。
そのほか100ミリリットル当たりの糖質量は、日本酒が本醸造酒が4.5グラム、純米酒が3.6グラムで比較的高め。ビールは淡色が3.1グラム、スタウトが4.6グラムです。内臓脂肪を減らしたい人は糖質オフのビールを選ぶとよいでしょう。
蒸留酒って何?
お酒には醸造酒、蒸留酒、混成酒の3つがあります。醸造酒は穀物や果実を酵母によって発酵させたもので、これに熱を加えてエタノールを蒸発させてから冷却し、凝縮したものが蒸留酒です。醸造酒や蒸留酒に果物などを浸したり、糖分などを加えたりしたものを混成酒といいます。
おすすめは蒸留酒のソーダ割り
ウイスキー、ウォッカ、ジン、焼酎などの蒸留酒は糖質ゼロのお酒なので、内臓脂肪を減らしたいときにも飲めます。ロックや水割りなど様々な飲み方がありますが、満腹感が得られて、おつまみの食べ過ぎを抑えてくれる炭酸割りがおすすめです。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 内臓脂肪の話』監修:栗原 毅
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 内臓脂肪の話』
監修:栗原 毅
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公開日:2025.03.08
