書籍

30.アラブ人以外に一気に拡散するイスラム教【世界史】

東で唐と接し、西で東ローマ帝国と接し、両翼で覆う大帝国となる。 ウマイヤ王朝のルーツは、唯一神アッラーの啓示を受け、イスラム教を開教した預言者ムハンマド(マホメット)まで遡(さかのぼ)る。 ところが、ムハンマドは後継者を […]

お寺が好きが知っておきたいお堂で正座して仏を拝む理由とは?【建築の話】

おじぎをして見上げると仏界が見えてくる お寺のお堂に入ると、多くの場合、須弥壇の上に南を向いた仏像が鎮座しています。壇上は仏様の専有空間(内陣)です。わたしたちが入れるのは一段低い床までで、外陣と呼ばれます。 外陣が殺風 […]

お寺好きは知っておきたいお寺の配置がよくわかる「須弥山図」とは?【建築の話】

境内は仏に至る道(須弥山図)を模している お寺の境内では、まず最初の門(総門、大門)をくぐって参道を抜け、仁王門に着きます。その先にある広場前の本殿階段を昇って御本尊に会うという流れが一般的です。実は、この順序には理由が […]

28.空前の世界帝国として君臨する大唐国の出現【世界史】

中国の皇帝であると同時に北方民族の天可汗になった太宗李世民。 李世民(りせいみん)(太宗)(たいそう)は、隋末の混乱期、父李淵(りえん)(高祖)と共に太原で挙兵し、長安を都と定めて唐王朝を創建。各地を転戦して割拠する群雄 […]

オリンピックで話題になった「新国立競技場」が木をつかったワケ【建築の話】

コンクリートから木へ!時代を見すえた建築家・隈研吾の狙い 20世紀の巨大建物はコンクリート造が常識でした。しかし時代はかわりつつあります。その象徴の一つが2019年末に完成した新国立競技場です。従来、競技場の外観は殺風景 […]

27.国際文化国家となる唐の土台を作った隋王朝【世界史】

短命に終わった隋王朝が長期政権となった唐王朝の土台を築いた。 北周王朝の大将軍揚堅(ようけん)は、黄巾(こうきん)の乱以来、400年余も続いた中国世界の分裂と混乱を制し、隋(ずい)王となり、589年、幼帝の静(せい)帝か […]

家を建てたい人は知っておくべき現代の建築で求められる「メタポリズム」の思想とは?【建築の話】

時代やニーズに合わせて変化しない建築への疑問 家族の人数はライフステージによって増えたり、減ったりするものです。結婚直後は夫婦ふたりでも、子どもがうまれたり、両親と同居したり、親戚の集まる機会が増えれば、増築を考えます。 […]

26.西ヨーロッパに侵入するゲルマン諸部族の働き【世界史】

ローマ帝国内にゲルマン人が定着し、キリスト教に改宗する。 ゲルマン民族の大移動は、中央アジアに定着していた騎馬民族フン族が西方に移動したのが事の始まりで、東西両ゴート族が押し出されて、様々な部族集団が玉突き現象で移動させ […]

紙でできた家があるって本当?坂茂が目指した「新時代を象徴する建築」【建築の話】

強くて重いから弱くて軽い建築へ おとぎ話『三匹の子豚』は強くて重いレンガの家で狼に勝利するお話でしたが、まるで対極の材料で建物をつくる建築家がいます。坂茂がつかうのは、なんと紙。坂は「材料自体の強度とそれをつかった建築の […]

25.ローマ帝国の曲がり角。キリスト教を公認する【世界史】

「神の前に平等」は多民族国家ローマ帝国にはピッタリの宗教。 神話の神々を奉たてまつって国家宗教とするローマ帝国は、元々、異教には寛容であり、ミトラ教など東方の神秘的な宗教も流行したことがあった。 しかし、キリスト教は一神 […]

世界的建築家の巨匠・安藤忠雄が目指した「自然と人間の調和」の世界観とは【建築の話】

コンクリート打ち放しは自然を写す鏡 建築家・安藤忠雄といえば、コンクリート打ち放しの建築を連想する人が多いでしょう。実際、彼の初期の代表作である住吉の長屋は、三軒長屋の真ん中一軒を切り取り、屋根のない中庭とした、コンクリ […]

24.ローマ軍、クレオパトラのエジプトを征服する【世界史】

絶世の美女に溺れ、祖国を裏切ったアントニウスをオクタヴィアヌスが討つ。 共和制ローマに終止符を打ち、帝政ローマに移行するきっかけになったのは、二度にわたるローマ軍のエジプト遠征だった。最初は前44年、カエサル(シーザー) […]
インフォテキストが入ります