第1ハウス
自分自身とその存在感を表す(本人の室、生命の室)
ホロスコープのはじまりを表す1ハウスは、その人自身を示します。「生まれる際に与えられた肉体的特徴や容貌、雰囲気、人生に対する基本姿勢」「肉体的に受け継いだもの(体質)や行動のパターン」といった、その人生や事象の中で最も重要な要素を決定づけます。「その人が人からどう見えるか(容姿・印象・たたずまいなど)」も形作ります。
太陽
(1ハウスにある)
自己肯定感が高く存在感が強い
強い存在感と自己肯定感で周囲の注目を浴びるタイプ。素直で行動力もあり、多くの場合、野心的です。生まれつき「自分の持っている個性を生かすすべを心得ている」というイメージ。魅力的ですが、ハードアスペクト*があると、自信過剰や視野の狭さが目立つ場合も。
月
(1ハウスにある)
繊細な感性で人の心をつかむ
やさしさと繊細さが際立ち、そのきめ細かさが魅力と感じられるタイプ。感性がデリケートで人の影響を受けやすく、不安定になりがちですが、周囲が守りたくなる独特のオーラを発しています。ハードアスペクト*があると、心配性、肉体的に弱いなどの傾向が強まります。
水星
(1ハウスにある)
頭の回転が速く人心掌握に長ける
好奇心が旺盛で、物事の把握が早い「頭の切れる」タイプ。情報を上手に扱い、自分の糧とする力があります。言語による自己表現も得意で、自分の考えや感情を適切に表現して人の心をつかみます。ハードアスペクト*があると、その話術が薄っぺらく、信用ならない印象に。
金星
(1ハウスにある)
平和と美を愛する芸術的感性
穏やかで人から好かれる上品なタイプ。美しいものや価値あるものに惹かれやすく芸術的な感性も高め。審美眼に恵まれ、センスのよさも際立ちます。実際、容姿に恵まれ、愛想がいい場合も。ハードアスペクト*があると、面倒なことを避けたがる性格的な甘さが強めに出ます。
火星
(1ハウスにある)
戦ってすべてを勝ち取る情熱家
挑戦心旺盛でエネルギッシュ。障害が多いほどファイトを燃やす自信家タイプ。人に指示されるのは苦手で、先頭に立って(一人でも)行動するほうを迷わず選択します。ハードアスペクト*があると、そのパワフルさが裏目に出て、視野が狭く人に対しても過度に攻撃的に。
木星
(1ハウスにある)
寛容な態度で周囲を安心させる
穏やかで楽観的。視野の広さと寛大さを兼ね備えた個性です。いわゆる「貫禄がある」人で、品がよく、人に安心感を与えて、物事を成功に導きます。援助者や支持者にも恵まれるでしょう。ハードアスペクト*があると、その大らかさが適当さ、自分自身への甘さに変わることも。
土星
(1ハウスにある)
筋の通った姿勢が周囲を刺激する
堅実でストイック。何事にも誠実に取り組み、器用ではなくとも長期的な視点で物事を考え、大願を成し遂げます。実年齢より年上&経験があるように見えることも。ハードアスペクト*があると、自分を追い込みがち。コンプレックスが強く憂鬱な雰囲気を漂わせます。
天王星
(1ハウスにある)
常識の枠を超えた奇抜な個性
見た目や言動がユニークで「変わった人」という印象を与えます。既存のルールに当てはまらない(時に意図的に破る)タイプです。頭が切れ発想力が豊か。個性を生かせば成功も。その反面、集団行動、共同生活は苦手。ハードアスペクト*があると偏屈で突飛、こだわりの強すぎる人に。
海王星
(1ハウスにある)
つかみどころのない不思議ちゃん
ふんわりして夢見がちなタイプ。芸術的な内容やスピリチュアルなジャンルに惹かれる傾向。自分の意志を明確にしにくいものの、独特の感覚で難を逃れる才能も。厳しい現実に弱い。ハードアスペクト*があると、世間知らず度がアップ。人に支配されやすいので要注意です。
冥王星
(1ハウスにある)
ボスキャラ的存在感で場を圧倒
支配的でこだわりが強く、独特の「圧」の持ち主。意志が強く、プライドも高め。周囲に流されない存在感があります。逆境に強く、難しい場面で状況をひっくり返すこともしばしばでしょう。ハードアスペクト*があると、傲慢さや嫉妬心が強まり、敵を作りやすい面も。
*アスペクトは第 4 章で解説します。
【出典】『一番わかりやすい はじめての西洋占星術 』著:アストロカウンセラーまーさ
【書誌情報】
『一番わかりやすい はじめての西洋占星術』
著:アストロカウンセラーまーさ
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公開日:2024.10.27