第4ハウス
生活環境や家族、家庭の様子を表す(生活、家族、基盤の室)
生きる上での土台となる部分を表すハウス。「生活するための場としての家(どんな暮らし方を好むか)」「育った環境としての家族関係・環境」、ときには「自分自身が作る家族観・家庭観」の特徴も現れます。仕事や社会といった「外」に対する「内」のイメージで、「自分にとって安心できる場所&人間関係(家族的な距離感の存在)はどんなものか」も表します。
太陽(4ハウスにある)
家や家族との生活こそ人生の基盤
安定した家や環境を求め、そこを心のよりどころとする人。円満な家族関係や生育環境に恵まれ、自分もそれを築きたいと考えます。家族からの影響も強く、家系から何か大事なものを受け継ぐことも。ハードアスペクト*があると、受け継いだものを負担に思う可能性も。
月(4ハウスにある)
家や家族は心の深いよりどころに
家や家族との生活に精神的な安らぎを求める傾向の強い人。故郷や子ども時代の生活に愛着を持ちやすく、思い出を大事にする&地元に戻る傾向があります。親との縁も深いでしょう。ハードアスペクト*があると、昔の親子関係がいつまでも影響しがちに。
水星(4ハウスにある)
騒がしく活気のある環境を好む
賑やかで快活な両親に育てられたり、家に人の出入りが多く、レジャーや引っ越し、子ども時代の習い事など慌ただしい中で育ち、自分もそういう環境を好むタイプの人。成長後も地域になじむのが早いでしょう。ハードアスペクト*があると、家での時間やプライベートが希薄に。
金星(4ハウスにある)
家族や家は常に甘えられる存在
恵まれた環境で、周囲からかわいがられて育ちやすい人。居心地がよく楽しくて華やかな家。愛される経験の多い家族関係で、自分もそういう家庭を築きたいと思いそう。ハードアスペクト*があると、居心地のよさから家族への甘えが強くなり、自立が遅れる傾向も。
火星(4ハウスにある)
ストレスが多く自立を促す環境
家族関係や家の周辺で競争やトラブルが多く、子どもの頃からたくましく、自立心が育まれる傾向が。その結果、早くから家を離れることを目指し、積極的に学び、スポーツなどで活躍することも。ハードアスペクト*があると、家族に怒りを向けがちに。家での事故などにも注意です。
木星(4ハウスにある)
家族に愛されのびのび自由に育つ
経済的に恵まれた環境で、愛情深く育てられるお嬢様タイプ。祖父母や複数世帯同居の大人数で暮らす傾向が。家にいると自由でのびのびでき、家族から精神的安定を得て、財産など物質的なものも受け継ぎます。ハードアスペクト*があると、世間知らずで身内にだけ甘い面が。
土星(4ハウスにある)
精神的な強さや忍耐力が養われる
厳しい親や伝統的な家業を持つ家などで育ち、家族とのかかわりや家族関係に束縛されやすいです。金銭的に厳しく難しい役目を負わされるなど、家で過ごすことが不自由に感じることも。跡継ぎになる可能性も高い人。ソフトアスペクト*があると、その経験で成長します。
天王星(4ハウスにある)
家や家族に縛られない人生観
ユニークな家族形態や環境で育ちます。その結果、本人の独立心を促し、特定の関係にとらわれない個人主義的な生活を好みがちに。親との関係の希薄さ、伝統的な家庭を築くことへの執着心のなさもありそう。ハードアスペクト*があると、仕事や家を転々とする場合もあります。
海王星(4ハウスにある)
不安な中で育ち温かさに憧れる
不安定で複雑な家や家庭環境の傾向が。家での時間で不安やさみしさを経験しやすく、自身が家庭を築くことに積極的になれない(具体的なイメージを持てない)面も。ただ温かい家に対する憧れは強め。まず現実の中で自分が心地よい生活を作っていくことが必要です。
冥王星(4ハウスにある)
宿命的な状況の中で真の自分を発見
家族関係や家の状況で運命的な何かを経験し、受け継ぐ傾向が。財産や家業のほかに「自分を犠牲にせざるを得ない事態」がもたらされることも。その経験(傷)を、自身が築く家族で埋め合わせようとします。ソフトアスペクト*があれば、望む家庭環境や生活を手に入れられます。
*アスペクトは第 4 章で解説します。
【出典】『一番わかりやすい はじめての西洋占星術 』著:アストロカウンセラーまーさ
【書誌情報】
『一番わかりやすい はじめての西洋占星術』
著:アストロカウンセラーまーさ
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公開日:2024.10.30