四柱推命の基本思想3「天干地支②」
天干地支の地支は「地の気」を表す
地支とは、12個の支 (十二支) =「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」を指します。もともとは季節・方位・時刻を表す記号で、のちに12種類の動物や神獣に割り当てられました。古代中国では、年を数えるときに使われていた惑星が「木星」でした。木星は地球から見て公転周期が約12年であるため、12種類に分けたとされています。
天干と同様に、地支それぞれが陰陽五行の性質をもっており、季節や方位とも関係しています。それを表したのが下部の図です。
「土用の丑の日」で知られる土用は、四季の変わり目を示す期間です。元々、古代中国人は土用を晩夏だけに作っていましたが、その後、土はあらゆる季節の変化に影響があると改定。四季の境に18日間ずつ、1年で72日間の土用期間を作りました。四柱推命同様、陰陽五行や暦を扱う九星気学では、土用の期間に、土の中でゆっくりと季節の変わり目を楽しんでいる土公神の怒りを招くため、土いじりをしてはいけないと考えられています。つまり、この時期は陰陽が不安定になりやすく、しっかり体調管理をするのが良い期間と私は感じています。
地支がもつ陰陽五行の性質と季節との関係性
天干地支と方位の関係
【出典】『一番わかりやすい はじめての四柱推命』著:愛新覚羅ゆうはん
【書誌情報】
『一番わかりやすい はじめての四柱推命』
著:愛新覚羅ゆうはん
四柱推命は、生まれた瞬間に決まる不変的な要素を扱う命術のひとつです。古代中国の思想・哲学に基づいて読み解く理論性の高さが特徴で、占いの帝王ともいわれます。
本書は、習得するのが難しいという声の多い四柱推命を、とことんわかりやすく学べるようにした1冊です。
公開日:2024.11.13