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氷上の格闘技アイスホッケーは実際に観ると迫力が段違い! 知っておくと得する観戦ガイド&ルール

氷上の格闘技が熱い! アイスホッケー観戦ガイド

肉体がぶつかり合うド迫力と圧倒的スピード!

アイスホッケーはスピードと肉体同士のぶつかりも辞さないバトルから「氷上の格闘技」とも言われています! 実際に会場で観る試合は、動画や映像とは全然違います。選手同士や選手が壁にぶつかる音、うなりをあげるパック、氷のしぶきや時には流血も起こり得る熱き戦い! その迫力は生で観るのが圧倒的におススメ!

初めてアイスホッケーを観戦する方は、ルールがわからなかったり、応援の仕方がわからないなどのさまざまな疑問があると思います。知っておくと得をするこの観戦ガイドをぜひ参考にしてください。

注意ポイントは観戦時の服装

アイスホッケーの会場は、室内温度が低めに設定されています。会場によって違いはありますが、冬場だと5℃前後、夏場でも10℃~16℃くらい。観戦を快適に楽しむためには、寒さ対策も大切です。

夏は涼しくて気持ちが良いですが、長時間会場にいるとどうしても寒さを感じます。カーディガンやひざ掛けなどがあるととても便利。また椅子のクッションを持参するとより快適かもしれません。冬は、コートやマフラー、冷え性な方は手袋やひざ掛けがあると万全です。

アイスホッケー

気をつけたい観戦マナー

観戦時に特別な注意点があるわけではありません。他のスポーツ同様、選手や他のお客様のご迷惑にならないようにお気をつけください。ただし試合中の笛類の楽器や口笛、指笛は禁止。アイスホッケーの試合進行は、審判の笛で左右されます。選手が審判のホイッスルと間違い、競技進行を妨げる可能性があるので、ご注意ください。

飲食や喫煙については各会場ごとにルールが違います。それぞれの会場のルールに従ってください。

アイスホッケーの基本ルール

リンク

リンクの大きさは、長さ60m×幅30mです。リンクの短辺から4m離れた所にゴールラインが引かれ、その中央に高さ1.22m、幅1.83mのゴールポストが置かれます。
両ゴールラインを3等分するようにブルーラインが2本引かれます。この2本のラインで分けられたゾーンの自陣側のゴールのある氷域をディフェンディング・ゾーン、中間をニュートラル・ゾーン、相手側のゴールがある氷域をアタッキング・ゾーンといいます。

アイスホッケー

チーム編成

1チーム22名で構成され、実際のリンクの上でプレイするのは6人です(3人のFW、2人のDF、1人のGK)。
交代は随時可能で、ゲーム進行中に交代することもよくあります。体力消耗が激しいことと、集中力のあるうちに交代するため、交代頻度は高いです。

アイスホッケー

ゲームの始まりと進行

リンクの中央にあるセンターアイススポットで、レフェリーの落としたパックを両チームが奪い合うフェイスオフで試合が始まります。選手はスティックを使ってパスをしながら、最終的にシュートを打ち、相手チームのゴールにパックが入れば1点が入ります。ゴールライン上に少しでもパックが重なっている場合は得点にはなりません。ゲーム中に反則があったときには、レフェリーは笛(ホイッスル)を吹き、ゲームを止めます。そして再びフェイスオフによりゲームが始まります。

アイスホッケー

競技時間

1ピリオド20分で、3ピリオドの計60分行います。それぞれのピリオド間には15分のインターミッションを挟みます。終了時点で同点の場合、延長戦を行い先に得点を挙げたチームが勝者となります。延長戦でも決着がつかない場合には、シュートアウト(ペナルティショット)により勝敗を決定します。

アイスホッケー

反則になる行為

フッキング(スティックを使い相手を引っかける、または引っかけようとした場合。)

ハイスティッキング(スティックのブレードを肩より上に上げたプレイをした場合。)

ホールディング(相手を腕や体、スティックなどで抱え込んだ場合。)

ホールディング・ザ・スティック(相手選手のスティックを手でつかんで妨害した場合。)

クロスチェッキング(スティックを両手で持って、そのスティックで相手選手を押したりボディチェックを行った場合。)

エルボーイング(ひじを使って相手にボディチェックを行った場合。)

チャージング(3歩以上の助走をつけて相手にボディチェックを行った場合。)

ボーディング(意図的に相手を激しくボードに叩きつけた場合。)

ダイビング(相手からボディチェックを受けた際などに、意図的に転倒するなどして大げさに振る舞った場合。)

インターフェアランス(パックを扱っていない選手やゴールクリーズ内にいるゴールキーパーに妨害行為を行った場合。)

ラッフィング(相手選手などを殴ったり、乱闘を起こした場合。)

トゥ・メニー・メンバーまたはオーバーメンバー(規定より多い人数がプレイに参加した場合。選手交代中にベンチに引き上げる選手と出場する選手が交錯した場合に起きやすい。)

デュレイ・オブ・ザ・ゲーム(ゲームの進行を妨げたり、意図的にパックをリンクの外に出した場合。)

アンスポーツマン・ライク・コンダクト(スポーツマンらしくない行為や発言を行った場合。)

ペナルティの種類

反則を犯した選手やチームには反則の重さに準じて以下のペナルティが適用されることになります。

マイナーペナルティ
反則を犯した選手が2分間退場となり、ペナルティボックスに入ります。反則を犯した選手がいるチームは代わりの選手を出さずにリンク上でプレイできる選手が一人少なくなります。ただし相手に得点された時点でペナルティは解除されます。

メジャーペナルティ
反則を犯した選手が5分間退場となり、ペナルティボックスに入ります。反則を犯した選手がいるチームは代わりの選手を出さずにリンク上でプレイできる選手が一人少なくなります。相手に得点されてもペナルティは解除されません。

ミスコンダクトペナルティ
反則を犯した選手が10分間退場となり、ペナルティボックスに入ります。ただしこの反則は選手個人に課せられるため、リンクに代わりの選手を出すことができます。

ゲームミスコンダクトペナルティ
反則を犯した選手が試合終了まで退場となり、ベンチから退席して控え室に戻らねばなりません。ただしこの反則は選手個人に課せられるため、リンクに代わりの選手を出すことができます。

マッチペナルティ
反則を犯した選手が試合終了まで退場となり、ベンチから退席して控え室に戻らねばなりません。ただしこの反則は選手個人に課せられるため、リンクに代わりの選手を出すことができます。主にレフェリーやラインズマンへの屈辱行為や観客への危険な行為を行った場合に適用され、追加の出場停止処分が課せられます。

写真・記事/岩田裕介(ラブすぽ編集部)