①チャットGPT 次世代の検索機能サービス
チャットGPTは、OpenAI(オープンエイアイ)が開発した「生成AI」です。生成 AIとは、与えられたデータから新たな画像・文章・音声などのデータを作り出せるAI(人工知能)技術のことです。
このチャットGPTは、アメリカの AI 研究所の OpenAIが開発した会話型 A I サービスで、ユーザーはチャットGPTのサイトで質問したいことをテキストで入力すれば数秒で回答を返してもらえます。
すでに多言語に対応しており、英語のみならずフランス語、ドイツ語、中国語、日本語などで質問し回答を得ることが可能です。
ちなみに、これまでのグーグルなどの検索機能サービスは、調べたいことのキーワードを入力し、その関連キーワードのウェブサイトを列挙し教えてくれるだけでした。しかしチャット GPTの場合は、ユーザーの質問に対して人が話すような言葉で回答してくれます。
検索のためのキーワードを考える必要もなく、ズバリ質問すればよいため、近い将来検索サービスは不要になるとも言われています。私たちの仕事も効率化されて、大きな経済変革も起きるとされます。
「AI(データ)」←質問したいことをテキスト入力「質問者」
「AI(データ)」数秒で回答が返ってくる→「質問者」
知りたいことがすぐにわかるチャットGPTの登場で、既存の検索サービスが不要になる可能性も否定できません。
②ECビジネス ネットで売買できるビジネスモデル
「ECビジネス」とは、Electronic Commerce(電子商取引)によるビジネス全般を指します。最も一般的なのは、オンラインで商品やサービスを売買できるというビジネスモデルでしょう。
従来は、店舗を構えて対面で商品を販売する方法が主流だったので、店舗の家賃や人件費などのコストがかかることが事業参入の障壁を高くしていました。しかし、ECは中小事業者や個人でも簡単に参入できる点が、ビジネスモデルとして画期的でした。
ECビジネスはインターネットの発展やスマホの普及によって、大きく成長してきました。事業者にとっては立地や時間に捉われることなく商品販売が可能となり、消費者にとっては店舗に足を運ばなくても商品を購入できます。こうした利便性が成長の背景にありました。ECビジネスのメリットは個人でも始められ、海外との取引も容易にした点です。一方で対面型販売とは異なり、顧客とのコミュニケーションが取りにくいことや、他と同じ商品を扱う場合には価格競争に陥りやすいことがデメリットになっています。
ECビジネス×電子商取引によるビジネス全般→中小事業者や個人でも簡単に参入できるようになる
【ECビジネス メリット】
- 個人でも始められる
- 海外との取引が可能
【ECビジネス デメリット】
- コミュニケーション不足
- 価格競争に陥りやすい
【出典】『眠れなくなるほど面白い図解プレミアム経済の話』著:神樹兵輔
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い図解プレミアム経済の話』
著:神樹兵輔
経済社会は「価値の尺度」と「交換」に基づき、私たちの日常生活に大きな影響を与えています。歴史的に見れば、江戸時代の日本では貨幣経済が発展し、物々交換から現金取引への移行が進み、一方でアメリカは金融政策や税制改革を通じて市場の豊かさを維持しました。近年では目的に基づいた合理的な行動が新たな価値を生み出す一方で、非合理的な選択も経済に影響を及ぼしています。「眠れなくなるほど面白い図解プレミアム経済の話」では、こうした経済社会のカラクリを解き明かし、市場の豊かさや人々の価値観がどのように形成され、どのように経済活動に影響を与えるのかを探り、この知識を通じて読者が豊かで充実した生活を送る方法を見つける手助けを目指します。
公開日:2024.08.27