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すでに日常生活に溶け込んでいるIoTを活かした家電とは!?【眠れなくなるほど面白い図解プレミアム経済の話】

Text:神樹兵輔

⑨ IoT(Internet of Things)——モノ同士をネットで相互連携させる技術

「IoT」とは、「Internet of Things」の略で、直訳すると「モノのインターネット」という意味になります。すなわち、コンピューターという情報通信機器に限らず、あらゆるモノ(家電や自動車など) や環境空間(工場や病院などの監視カメラなど)に通信機能をもたせ、インターネットで相互連携させて自動認識や自動制御、遠隔操作などを可能にする技術のことです。

たとえば、日常の生活空間でも、IoTを活かした家電はすでに浸透しています。ロボット掃除機は、スマホの遠隔操作で掃除範囲を指示したり、スタート・ストップ・コースの変更まで行えます。また、スマート冷蔵庫は庫内の食材リストを表示させて買い物リストを作ったり、ドアの開閉頻度のチェックで高齢者の見守りも可能です。庫内の冷蔵や冷凍の温度調節、給水タンクの状況までも把握できます。他にも洗濯機、エアコン、炊飯器、オーブンレンジ、バスタブなどにも IoTの搭載が進みます。なお、こうした使用状況のデータ蓄積も容易にできるのも、画期的な機能と言えるでしょう。

⑨ IoT(Internet of Things)——モノ同士をネットで相互連携させる技術【眠れなくなるほど面白い図解プレミアム経済の話】

【IoT(Internet of Things)】

あらゆるもの…家電や自動車など

【モノのインターネット】

環境空間…工場や病院他の監視カメラなど

→モノに通信機能をもたせてインターネットで相互に連携

インターネットとモノを連携させることによって、生活様式が大きく変わろうとしています。

⑩クラファン(クラウドファンディング)——不特定多数の人たちからの募金活動

「クラファン」とは、クラウドファンディングの略で、ネットを介して不特定多数の人から「お金(資金)」を集めることを言います。プロジェクトの発案者は、ネット上でプロジェクトの告知を行い、そのプロジェクトの成功のため、いくら資金が必要なのかを提示し、共感した人たちの応援投資によって資金を集める形になります。

クラファンには、大きく分けて「購入型」「寄付型」「投資型」の3類型があります。「購入型」では、資金提供者はプロジェクト成功後に見返りがあります。この見返りは金品ではなく、権利や物品です。目標資金が未達だったり、プロジェクト失敗の場合は投資金額が提供者に返金されますが、目標資金が集まらなくてもプロジェクトが続けられる場合は返金ナシの場合もあります。「寄付型」プロジェクトの目的に公益的活動が多く、博物館や公共施設などが該当しま
すが、篤志を募る形なので見返りはあまり期待できません。

なお、「投資型」はプロジェクト成功後に、発案者の得た利益から分配を受ける形のものですが、元本保証などは一切ありません。

【購入型】

プロジェクトが成功した後に見返りがある

【寄付型】

寄付を募る形なので見返りは期待できない

【投資型 】

プロジェクト成功後、利益の分配を受け取る

 

【出典】『眠れなくなるほど面白い図解プレミアム経済の話』著:神樹兵輔

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い図解プレミアム経済の話』
著:神樹兵輔

経済社会は「価値の尺度」と「交換」に基づき、私たちの日常生活に大きな影響を与えています。歴史的に見れば、江戸時代の日本では貨幣経済が発展し、物々交換から現金取引への移行が進み、一方でアメリカは金融政策や税制改革を通じて市場の豊かさを維持しました。近年では目的に基づいた合理的な行動が新たな価値を生み出す一方で、非合理的な選択も経済に影響を及ぼしています。「眠れなくなるほど面白い図解プレミアム経済の話」では、こうした経済社会のカラクリを解き明かし、市場の豊かさや人々の価値観がどのように形成され、どのように経済活動に影響を与えるのかを探り、この知識を通じて読者が豊かで充実した生活を送る方法を見つける手助けを目指します。

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