リオデジャネイロ五輪の雪辱を胸に、メダル奪取を誓う窪木一茂選手
パリ五輪開催を控え、自転車競技の聖地、伊豆ベロドロームで自転車トラック競技の日本代表・窪木一茂(くぼきかずしげ)選手がインタビューに応え、オリンピックへの意気込みを語った。
パリオリンピックでは自転車トラック競技の内、中距離種目である「チームパシュート」「マディソン」「オムニアム」の3種目に出場予定の窪木一茂選手。2023年のUCIトラック世界選手権グラスゴー大会で「マディソン」で銀メダルを獲得。「世界の強豪を相手に結果を出せたことでスピードに自信を持つことが出来た」と語る窪木一茂選手。
「大会当日のTV放送は深夜になるのでどのくらいの人に見てもらえるかわからないが、地元の福島県の人に元気を届けられるよう1種目めから頑張りたい」とメダル獲得へ意欲的だ。
2016年のリオデジャネイロオリンピックでは日本代表として「オムニアム」に出場したが納得のいく結果ではなく14位に終わった。「当時は自分の持ち味をまったく発揮できなかった」という窪木一茂選手は雪辱に燃える。「パリオリンピックではメダルを獲って当たり前という気持ちで臨みたい。自信がないと競技終盤にペースを乱してバタバタしてしまう。守りに入らずに序盤からペースを握っていきたい。リオデジャネイロオリンピックからのこの8年間はあっという間だった」
もともとは全日本自転車競技選手権でナショナルチャンピオンを獲得する経歴であったが、30代になってさらなる向上を目指して競輪選手になるべく養成所の特別選抜試験に合格。窪木一茂選手は「ケイリンを経験したことが今のスプリントに直結している。競技場はケイリン同様に左周り。よりスピード勝負の感覚が磨かれた」と強い向上心をのぞかせる。
「パリオリンピックへの期待は大きいが、不安はまったくない」という窪木一茂選手の走りにメダルの予感を感じずにはいられない。
公開日:2024.07.06