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「お名前様」は言い過ぎ!正しい伝え方とは?【頭がいい人の敬語の使い方】

Text:本郷陽二

「お名前様」って言い過ぎじゃない?

会社の受付やイベントの受付時などには、訪問客に記帳をお願いする機会があります。その際、聞くのがこんなフレーズ。

「こちらにお名前様をお書きください」

名前に「お」をつけ、さらに「様」まで加えた最上級の敬語のようですが、どこか抵抗感がありませんか?

「様」は相手を敬うときに使う敬称の代表格ですが、使えるのは人の名前や役職名の場合です。「お名前」は人名でも役職名でもない一般名詞ですから、これに「様」はつけられません。

聞き慣れてしまって「お名前様」の不自然さを感じないという人がいるかもしれませんが、この言い方は名刺を「お名刺様」、予定を「ご予定様」と言うのと同じレベルのおかしさなのです。

「お名刺様をいただけますか?」「ご予定様をお聞かせいただけますか?」とは絶対に言いませんね。正しくはこうです。

「お名前をお書きください(お書きいただけますか?)」

【出典】『頭がいい人の敬語の使い方』著:本郷陽二

【書籍情報】
『頭がいい人の敬語の使い方』
著:本郷陽二

敬語は社会人にとって必須のスキルであり、適切に使いこなすことで人間関係を円滑にし、ビジネスの成功にもつながります。40万部超ベストセラーのビジュアル新版である本書『頭がいい人の敬語の使い方』は、日常生活からビジネスシーンまであらゆる場面で役立つ敬語の使い方をイラスト図解でわかりやすく解説しています。また、「間違いやすい敬語」や「すぐに使える敬語表現」といったトピックもカバーしており、他者と良好な関係を築くためのヒントが満載です。あらゆる場面で使える敬語力を身につけ、ワンランク上の“デキる大人”を目指しましょう。

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