守備の原則②プレスをかけるライン設定は相手の実力で変える
プレスのタイミングとライン設定
トリガーを設定しチームで共有
プレスの引き金となるトリガーをどこに設定するかとても大事になります。一番ポピュラーなのは相手のサイドバック(SB)にボールが渡ったタイミングです。相手のセンターバック(CB)に前線はプレッシャーをかけ、SBにパスが出されたときにみんなで連動しスライドしてプレッシャーをかけに行きます。これらが共有できていればかなり守りやすくなります。このとき相手の能力次第でプレスラインを設定します。高めか少し下げるかはビルドアップが上手いかどうかで判断します。
相手の能力でライン設定を変更する
果敢にプレスに行くなら前めのライン設定。相手のビルドアップが上手ければ設定ラインを下げるなど調整する。
ラインの基準を明確にしたら最終ラインはできるだけ上げてコンパクトにしよう。
相手のサイドバックにボールが入ったらプレスをかける
相手のSBにボールが渡ったときをトリガーに設定しプレスを連動させているシーン。サイドハーフが相手SBにプレッシャーをかけ周りが連動する。
SBからボールを奪うというよりもプレーの選択肢を狭めることがボール奪取につながる。
【出典】『サッカー 局面を打開する デキる選手の動き方』 著:林陵平
【書誌情報】
『サッカー 局面を打開する デキる選手の動き方』
著:林陵平
日本がワールドカップなどに出場できるようになって以来、ドリブルやシュートといった個人技以外に、選手それぞれの「動き方」というのが注目されるようになってきました。「オフ・ザ・ボール」と言われる、ボールを持っていない時の動き方のことです。実際にボールを持っているプレイヤーは一人ですので、その他大勢のプレイヤーがどう動くのかが試合展開や勝敗を左右し、各監督の戦術につながる考え方の基盤となります。本書はポジションごとの動き方はもちろん、攻撃時・守備時・サイドアタック・フィニッシュなどの目的別の動き方、体の使い方、戦術を写真とイラストで解説し、QRコードから動画視聴もできます。現代の欧州サッカーに精通している著者を起用することで、強豪国などが実際に行っているサッカー戦略、ポジショニング、動き方を解説できます。
公開日:2024.08.17