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我慢の連続を乗り越え辿り着いた二代目『代打の神様』!桧山進次郎

二代目『代打の神様』は我慢の人

桧山進次郎/阪神タイガース
通算成績22年:1959試合 1263安打
159本 707打点 打率.260

「ひーやん」の現役生活は、ひとことでいえば我慢の連続ではなかったか。大卒でレギュラーに定着したのは5年目の1996年。翌1997年には4番に定着し、23本塁打、82打点を記録。ようやく花開いたかと思いきや、翌1995年は坪井智哉の台頭で定位置を奪われると、今度はT・タラスコやI・クルーズら外国人との競争にさらされる。ところがこの頃の助っ人は獲れども獲れども力不足。ファンからは「ひーやんで、工工やん」の声も上がるがチームの耳には届かない。それでもレギュラー奪還を見据え、課題だった確実性を上げて、2001年には球団記録となる28試合連続安打&打率3割を記録するも、翌2002年には濱中治が台頭、オフには金本知憲が加入。ファーストへコンバートされた2004年にはG・アリアスや片岡篤史と定位置争いを強いられる。結果的には濱中治の故障もあって「4番復活」を遂げると、同年のリーグ優勝に貢献。翌年も打率.306、84打点とキャリアハイを更新。ところが2005年には新外国人、S・スペンサーと併用…と、選手として脂の乗った時期に役割を固定されなかった影響は少なくなかったはずで、代打での起用が増えた2006~2007年はなんとも寂しい成績に終わり、オフには退団報道まで出る始末。

それでもひーやん、くじけんかった。2008年は開幕から勝負どころのひと振りで結果を残し「代打の神様」の称号が桧山進次郎のものとして定着すると、2010年には代打安打球団記録「108」を更新、2011年はこれも球団新となる14本目の代打本塁打を放つなど、この頃から「代打・桧山」が告げられたときの甲子園の歓声は誰よりもでこうなった。結局、阪神史上最長となる22年のシーズンを送り、代打での通算安打「158」と通算打点「111」はリーグ歴代2位の好記録。そして迎えた2013年10月3日広島とのCS第2戦。現役最後の打席ではポストシーズン最高齢アーチで最高の幕引きをしてみせた。試合後の「僕にも野球の神様がついていてくれたのかな」のひとことは、我慢の連続であった現役時代を象徴する言葉にほかならない。

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