球界の三振KINGランキング
当たらなきゃ困るけど、一発打てばもう帳消し!?
打席から一歩も出ずにアウトになってしまう三振。投手との真剣勝負に完膚なきまでに敗れる姿は情けなくもどこか憎めない。そんな打者の散り様、三振についてあれこれ掘り下げてみた。
三振王はどこか憎めない!?
打撃記録の中で最低の記録とされるのが三振。ストライクゾーンに入った打ちごろの球を見逃す、もしくはバットを振っても当たらずにアウトになるというのは情けなくも映るが、なまじバットに当てて、併殺打でチャンスをつぶされるよりも豪快なスイングで空振りしてアウトになった方がある種、見ているファンもスカッとする。だからか三振王はどこか憎めないところがある気がする。
歴代最強の三振王と言えばブライアント
そんな中で、歴代最強の三振王と言えばやはりブライアントが挙がるだろう。近鉄を優勝へと導いたダブルヘッダー2試合にまたがる4打数連続本塁打に、東京ドームのスピーカー直撃弾など、芯に当たればどこまでも飛んでいく豪快なスイングが持ち味の選手だったが、その一方でバットに当たらない時はとことん当たらず、三振の山を築くこともしばしば。
プロ野球史上最多となる1シーズン204三振を記録したのを始め、シーズン三振記録の上位3つはすべてブライアントによるもの。ブライアントは在籍8シーズンで100三振以上を6回記録しているが、そのうち5回はシーズン三振記録の上位30位に入っているなど、この分野では群を抜く存在となっている。
4打数連続本塁打の伝説が生まれたワケ
それでもブライアントが8シーズンも在籍できたのは通算238本塁打という圧倒的な長打力があってのもの。その一方でNPB通算の打率は・261という典型的な「ホームランか三振か」の打者だったため、ピンチの場面でも敬遠せずに積極的に勝負する陣営が多かった。
先述したダブルヘッダー2試合にまたがる4打数連続本塁打を放った際も、敬遠されたのはたったの1度だけだったように「当たったら怖いけど、穴が多いので簡単に打ち取れる」と言った考えが相手バッテリーにあったからこそ、あの大記録が生まれたのかもしれない。
シーズン三振数ランキング
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公開日:2021.02.25