球界の三振KINGランキング
当たらなきゃ困るけど、一発打てばもう帳消し!?
打席から一歩も出ずにアウトになってしまう三振。投手との真剣勝負に完膚なきまでに敗れる姿は情けなくもどこか憎めない。そんな打者の散り様、三振についてあれこれ掘り下げてみた。
「三振が多いわりに本塁打が打てない」指標『K/HR』
『がっつり!プロ野球』独自の指標、「K/HR」に触れなければなるまい。
「K/HR」とは、『がっつり!プロ野球』独自の指標で「三振数÷本塁打数」で導き出す。本塁打を1本打つまでに、どれだけの三振を要するかを表す。
すなわち、この数字が高ければ高いほど「三振が多いわりに本塁打が打てない」という、屈辱的な指標なのだ!
三振の呪縛から解放された堂林翔太
基本的にホームラン打者にとって三振は付き物だが、三振ばかりでホームランが少ないという割に合わない打者になってしまったのが2012年の堂林翔太。当時プロ入り3年目ながら、全試合に出場し14本塁打を記録した一方で三振もリーグワーストの150。
球団としても歴代ワーストだったためか、オフには三振した場面の写真ばかりを集めた写真展が開かれるという“公開処刑”を受けた。これが堪えたのか、堂林翔太はしばらく低迷していたが、昨季は打率・279と復活。三振も91と100以下に抑えた。今季以降も小さなことにはとらわれず、スケールの大きな選手に育っていくことを期待したい。
今季も秋山翔吾の穴を埋める活躍なるか
「K/HR」で堂林翔太に次ぐ2位となったのが、昨季のスパンジェンバーグ。メジャーに移籍した秋山翔吾の穴を埋める存在として期待され、15本塁打、26二塁打(リーグ3位)、8三塁打(リーグ1位)とそれなりの長打力を発揮したものの、高めのつり球と低めに落ちる変化球に手を出す場面が多く、両リーグダントツの150三振を喫している。
日本球界2年目となる今季は昨季の反省を踏まえて、持ち前の長打力を発揮しつつ、三振数を減らすことが課題となるだろう。
シーズン三振数ランキング
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公開日:2021.02.28