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シーズン最終戦で“ホロ苦”1軍先発デビュー!塩見/山田哲人/村上らから三振奪うポテンシャル見せた小林樹斗

Text:小林雄二

覚醒期待のスーパースター候補は誰!?2022プロ野球ブレイク候補を青田買い!

近年のNPBは高卒数年で出てくる選手、大卒でも素材型として見込まれている選手なども増えてきた。そんな事情を加味しながら贔屓チーム以外の若手を見るのもファンの楽しみのひとつでは。来季もブレイク候補、わんさかいますぞ!

昨季最終戦で1軍デビュー2年目飛躍狙う152キロ

小林樹斗(広島東洋カープ)
■ブレイク確率50%

まだ顔にあどけなさの残る最速152キロ右腕のプロ生活1年目は、チームの育成方針に従い基礎体力の強化からスタートも、2軍公式戦登板数「8」は広島の高卒ルーキーとしてはかなり多め。投球回数30回、防御率3・30はまずまずの数字で、秋のフェニックスLでは3試合、19回を投げて防御率2・37と好投し、シーズン最終戦で1軍先発デビュー。結果は4回途中6失点と数字的には“ホロ苦”も、自己最速タイの152キロをマークした直球にくわえ、カット、ツーシーム、スプリットといった変化球を操り2回までは完全投球を披露。

塩見、山田哲人、村上らから三振を奪うなどポテンシャルの一端を見せつけた。この投球内容と投球スタイルがダブるのがヤクルトの奥川恭伸。奥川は奇しくも前年のシーズン最終戦となる広島戦でプロ初登板初先発し2回5失点でKOされながら2年目の今季、飛躍した。高校時代から奥川に憧れていた小林もそれを知っている。「奥川さんはカープに打たれて、僕はヤクルトにやられた。(自分も来季)同じようになれば」とは小林のコメントだ。期待せずにはおれません。

出典:『がっつり! プロ野球(30)』

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