12球団完全データファイル2022
オリックス&ヤクルトがともにリーグ連覇を飾った2022年。多くの記録も生まれたメモリアルなシーズンを、詳細データをベースに12球団ごとに細かく振り返ろう!
【2022チームMVP】上本崇司
●32歳でようやく出番!渋さと器用さを見せた
野手では坂倉将吾、投手では栗林良吏が活躍したが、ここではいぶし銀・上本崇司に敬意を表したい。170センチと小柄で起用が後回しになりがちな選手だったが、32歳を迎える今年、ついに開幕スタメンをゲット。
コンスタントにヒットを放ち、94試合で打率.307をマークしたほか、10犠打、出塁率.376としぶとい活躍を見せた。さらに三塁、遊撃、二塁と外野全ポジションを守り、チームの穴を埋め続けた万能ぶり。
10年目の一軍初本塁打にも胸が熱くなった。上本のようなハイパーユーティリティがいれば、「勝利と育成の両立」がしやすくなる。11年目の来季は初の規定打席到達も夢ではない。
【2022チーム逆MVP】林晃汰
●大砲候補が大失速…復調で本格ブレイクへ
21歳の若手を逆MVPにするのは酷だが、激励の意味も込めて林晃汰を選出したい。3年目の昨季、102試合に出場し、打率.266、10本塁打をマーク。
立ち姿やスイングは明らかに数字以上の迫力があり、村上宗隆に続く若手大砲の出現を予感させた。しかし、今季は疲れが抜けなかったのか、キャンプから精彩を欠き、オープン戦12試合で打率.192、0本塁打。開幕前に二軍降格が決定し、二軍でも102試合で打率.217、2本塁打。
調子が上がらないまま、ついに一軍出場なしでシーズンを終えた。しかし、秋のフェニックスリーグでは3本塁打をかっ飛ばし、復調気配。来季は一軍に戻り、巻き返しを図りたい。
出典:『がっつり! プロ野球(33)』
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公開日:2023.01.17