SPORTS COLUMN
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661日ぶりのエースの復活劇で伝説となった!桑田真澄

Text:安東渉

プロ野球カムバック列伝

不屈の闘志で復活を果たした男たち

多くのプロ野球選手が経験する、選手生命の危機となるようなケガや故障。しかしこれまでには、絶望的と思われた状況でも決して諦めず、不屈の闘志で奇跡の復活を果たした凄い男たちがいた!

伝説となったエースの復活劇

1997年の桑田真澄
『661日ぶりのマウンドに日本中が感動した』

1997年4月6日。右ヒジの手術から、実に2年間もの間実戦から遠ざかっていた巨人・桑田真澄が、661日ぶりに東京ドームのマウンドに復帰。その復活劇はいまでもプロ野球ファンの間で伝説となっている。桑田真澄は5年5月4日の阪神戦で、三塁線沿いにあがったファールフライに飛びつくも、その際に右ヒジを強打してしまい側副靭帯断裂という大ケガを負ってしまう。この時桑田真澄はプロ10年目で、前年には最多奪三振と最優秀選手を獲得する巨人のエースであったが、その後の野球人生を考慮し、右ヒジにメスをいれる決断をしたのだ。その後、約2年間にもおよぶリハビリ生活を経て、復帰戦のマウンドに立った桑田真澄は、それまでのさまざまな思いを噛み締め、マウンド上でひざまずきながらプレートに右ヒジをつけたのである。この姿は多くの感動を呼び、プロ野球史に残る名シーンとして有名になったが、この儀式は後に何名もの投手が復帰戦で行うこととなる。その後の桑田真澄は、翌年には16勝を挙げ最高勝率を獲得。まさに完全復活を果たしたのである。

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